パカエンブーでホジェーリオ・セニのとった行動が物議を醸す
2月2日にサンパウロで行われたクラシコ「パウメイラスvsサンパウロ」の試合中に起こった出来事

▲ 前半23分にゴールを決めたホルヘ・バルディビア(右)を転倒させようと、意図的に左足を伸ばしたホジェーリオ・セニ。バルディビアは知ってか知らずか、タイミング良く飛び跳ねてホジェーリオ・セニの左足をかわした
問題のシーンは前半23分。右サイドでフリーキックを得たパウメイラスは、チリ代表MFホルヘ・バルディビアのヘディングシュートがゴールネットを揺らして先制した。ゴールを決めたバルディビアはゴールを横切るようにして駆け出したが、このときGKホジェーリオ・セニが左足を前に伸ばして、目の前を通るバルディビアの足を引っ掛けようとした(かのように映った)。
そんなセニの足の動きを知ってか知らずか、バルディビアはセニの前を横切る際に高く飛び跳ねてセニの左足を飛び越えることに成功。そのままセニから離れていった。

▲ ホルヘ・バルディビアの背中を追いかけるアラン・カルデッキ(14番)の右腕にショルダーチャージを見舞ったホジェーリオ・セニ(右)
だが、セニと接触したアラン・カルデッキは立ち止まることなく、何事もなかったかのようにバルディビアの背中を追いかけていった。
以上からピッチ上での乱闘には発展しなかったが、このシーンはメディアで取り上げられて物議を醸したのだ。
このシーンが着目されたのには理由がある。バルディビアに嫌がらせを試みたホジェーリオ・セニの妨害行為は、今回が初めてではない。さかのぼること2008年のサンパウロ州選手権準決勝、このときもホジェーリオ・セニはバルディビアに意図的な妨害を試みたことがあった。このことから現地では「セニがまたバルディビアに喧嘩を売った」と揶揄している。
だが、妨害されそうになった当のバルディビアは「ホジェーリオ・セニが妨害した? 俺は気づかなかったな。クラシコでゴールを決められたことが嬉しかったから、そんなことは全然気にならなかった。そりゃクラシコで失点したらどのキーパーでも苛立つと思うし、セニでも苛立つことはあるでしょう」と、気にも留めていない様子だった。
一方、勝ったパウメイラスのジウソン・クレイナ監督はこの話題に触れたくない意向を示した上で「セニが挑発したとは捉えていない」と述べて、この話題をスルーした。
2014.02.02
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