ジャジソンとアレシャンドレ・パトのトレードに様々な意見が飛び交う中、サンパウリーノ（サンパウロのサポーター）の一部にはパトの獲得を快く思っていない者も少なからずいる。だが、とある有名女優はアレシャンドレ・パトの入団について、メディアの前で好意的な意見を述べた。

その女優とはブラジルで活躍するフェルナンダ・パイス・レミさん。1983年生まれの30歳で、テレビドラマや映画などに複数出演している。仕事の関係で現在はリオ・デ・ジャネイロに住んでいるが、出身はサンパウロで熱狂的なサンパウリーノであることを自ら公言している。

2月6日、サンパウロ州のサン・ジョゼ・ドス・カンポスで行われたイベントに出席したフェルナンダさんは、パトとジャジソンのトレードについて質問を受けた際に次のような意見を述べた。
「私はサンパウロのユニフォームを着たパトの姿を楽しみにしているわ。懐疑的に見る人もいるとは思うけど、私はパトならサンパウロのチームにすぐ順応できると思うの。誰かからちらっと聞いた話なんだけど、ジャジソンは以前からコリンチャンスでプレイしたいと考えていたんだって。そしてパトは私の目にもコリンチャンスで楽しそうには映らなかった。合わない環境に身を置いてしまったときは、思い切って環境を変えた方が良い場合もあるでしょ？　だから今回の移籍がパトとジャジソンの両方にとって幸せなものになることを私は望んでいるわ。でも厳密には、サンパウロに来たパトのほうがより幸せなはずよ（笑）」

スポーツコメンテーターとして活躍するアウバロ・ジョゼ氏を父に持つフェルナンダ・パイス・レミさんは幼少時から生活の中にスポーツが深くあったそうで、サンパウロでの学生時代はバレーボールに熱心だったという。そして父に連れられて何度もモルンビーに足を運ぶうちに、自然とサンパウロを応援するようになっていたとのこと。リオ・デ・ジャネイロで暮らす今も、サンパウロの動向が気になって仕方ないという。

「昨年のサンパウロはリベルタドーレス、ブラジレイロン、コパ・ド・ブラジウでは良績を残せなかった。昨年は10月か11月くらいで試合を観るのやめちゃったのよ。スダメリカーナだけは準決勝まで進んだけれど負けちゃったし、昨年の成績はファンとして納得のいくものじゃない。でも、だからといってそれでサンパウロを見放すほど私は薄情じゃないわよ。常にサンパウロを応援しているし、今年は結果を出してほしいと思ってるの。サンパウロは素敵なクラブチームだし、パトの加入はきっとプラスに作用するはずよ」

サンパウロへの深い愛情が伝わってくるフェルナンダ・パイス・レミさんの熱弁であった。アレシャンドレ・パトには彼女のような“味方”の存在が必要なのかもしれない。