元ブラジル代表のリバウドが現役引退を表明 きっかけは夜中の瞑想
元ブラジル代表のヒバウド(リバウド)が41歳でピッチを去る決意を表明
▲ 2002年のワールドカップでセレソンを優勝に導いたヒバウド(右)。写真は神戸で行われた決勝トーナメント1回戦「ブラジルvsベルギー」での場面
リバウドことヒバウド・ヴィットール・ボルバ・フェヘイラは1972年4月生まれの41歳。ペルナンブーコ州の州都ヘシフィ出身だが、プロのキャリアはサンパウロ州でスタートさせた。パウメイラスではエジムンドやエバイール、ホベルト・カルロス、ジーニョ(のちに横浜フリューゲルスに加入)らとともにチームにタイトルをもたらした。渡欧後はデポルティーボ・ラ・コルーニャで活躍すると、1998年から2002年まで在籍したバルセロナでは獅子奮迅の活躍を見せた。「伝説」と化しているバレンシア戦でのハットトリックは、今でも多くのサッカーファンに語り継がれている。
だがバルサを退団してミランに移籍してからは徐々に脚光を浴びる機会が減り、以降母国ブラジルを初めギリシャやアンゴラなどを渡り歩くシーズンが続いた。今年は自身が会長を務めるモジ・ミリンに移籍したが、前年に負ったケガの影響もあって出場機会はさほど多くなかった。
▲ 2001年6月17日にカンプ・ノウで行われたリーガ・エスパニョーラの最終節で決勝の3点目をオーバーヘッドキックで打つ瞬間
ヒバウドが現役引退の意向を最初に伝えたのは現在モジ・ミリンで活躍中の愛息ヒバウジーニョで、同選手は「夜中にベッドで瞑想しているうちに、キャリアを終えるのに最適な時期が今であると神様から聞かされた。だから今後現役を続けるつもりはない」と父に言われた旨を明かしている。
15日の昼間、報道陣の取材に応じたヒバウドは次のように語った。
「実家が貧乏で様々な苦労を経験した私を救ってくれたのはサッカーだった。私はサッカーに感謝している。今でもサッカーが大好きだし、試合に出ることも大好きという気持ちは変わらない。だから引退を決意するのは本当に大変だった。実は数年前から引退の2文字は頭をよぎっていたが、サッカーの血が流れている私はなかなか辞めることができなかった。ここ数年は、プレイすることの喜びを感じていたくて試合に出ていた。膝のケガもあって満足のいくプレイはできていなかったけど、試合に出られることが素直に嬉しかったんだ。心の底からサッカーが好きだから」
▲ 来月で42歳になるヒバウドは現役引退を表明すると、ピッチを去る寂しさから目に涙を浮かべた
「これまでのキャリアにおいて関わってくれたすべての方々の愛情と敬意に心から感謝している。選手としての限界は数年前に達していたが、そんな私が限界を超えて41歳の今まで現役を続けられたのはすべての方のサポートがあったからだと確信している。家族はもちろん、これまでのチームメイトや監督、コーチ、そして試合を観に来てくれたお客さん全員に感謝を伝えたい。選手としての私はいなくなるが、これからは違う形でサッカーに恩返ししたいと考えている。またみんなに会えることを楽しみにしているよ。本当にありがとう、みんないつまでもお元気で」
▼ リーガ・エスパニョーラ 2000-2001 最終節 「バルセロナvsバレンシア」(2001年6月17日)
▼ リーガ・エスパニョーラ 2000-2001 最終節 「バルセロナvsバレンシア」(2001年6月17日)
※日本語放送 実況:倉敷保雄 / 解説:金子達仁
2014.03.15
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