FIFA World Cup 2014FIFAワールドカップ 2014 ブラジル大会

現役時代にブラジル代表FWとして活躍したベベット氏が、自国開催の準備が遅れていることについて「世界に恥をさらしている」と述べた。

現在はブラジルW杯の組織委員会理事を務めているベベット氏は、スペインの新聞「El Pais」の取材に応じた際、サンパウロのグァルーリョス国際空港の改築がまだ完了していないことについて「こうした事実は世界に恥をさらすし、ブラジルという国のイメージダウンにもなる。由々しきことだと思う」と感想を述べた。

今大会ではスタジアムの建設事故や完成の遅れ、さらにサンパウロ市内で建設中のモノレールでも事故が発生するなど“計画性の無さ”が目立っている。この状況をベベット氏は快く思っていないことを明らかにした。

一方各地でW杯反対デモが起こっていることについて聞かれると「破壊行為など暴徒化することは許すべきでないが、平和的な主張は合法であるし問題ないと捉えている」と返し、デモそのものには肯定的である見解を示した。

ちなみに大会の準備遅れを嘆いた理事はベベットが初めてではない。先日は元ブラジル代表のホナウドが同様に「恥ずかしいと感じている」と述べている。