FIFA World Cup 2014FIFAワールドカップ 2014 ブラジル大会

先の準々決勝でネイマールが脊椎を骨折した件で、その“加害者”となってしまったコロンビア代表DFファン・スニガがFCF（コロンビアサッカー連盟）に相談。FCFはコロンビア外務省に同選手と家族の保護を要請していたことがわかった。これを受けてコロンビア政府がイタリア当局に働きかけるなど、一連の騒動は国際問題に発展している。

ネイマールのＷ杯絶望が明らかとなって以降、スニガに対しては世界中から多くの批判や中傷が飛び交った。ソーシャルメディアでもスニガを非難する投稿は無数に点在し、そのうち一部のユーザーは悪質な脅迫発言や殺害予告を発するなど凶暴化している。

さらには、スニガを攻撃しようとする何者かが同選手のイタリアの住所をSNS上に無断で公開し、スニガへの攻撃宣言や“同選手の幼い娘に危害を加える”などのきわめて悪質な投稿まで乱発。スニガを標的とする者たちの行動は、次第にエスカレートしているのであった。

7月8日にコロンビアの首都ボゴタで発行されている週刊紙「El Espectador」が伝えたところによると、身の危険を感じたスニガがFCF（コロンビアサッカー連盟）に相談して、連盟から外務省にスニガと家族の保護を要請したという。

要請を受けたコロンビア外務省は、同国におけるスニガの保護を約束したほか、スニガが暮らしているイタリアの当局にもスニガファミリーに危害が及ばないように保護するよう通達したことを明かしている。

果たして、スニガとその家族は平穏な暮らしを取り戻せるのだろうか。