Campeonato Brasileiro Serie Aブラジル全国選手権 1部

8月9日にコリンチャンスとのクラシコを控えているサンパウロ。そのコリンチャンス戦が翌週に迫る中、サンパウロを率いるファン・カルロス・オソーリオ監督はその試合にアレシャンドレ・パトを出場させてはいけないとするコリンチャンスからの“しがらみ”を「不公平」と批判した。

アレシャンドレ・パトは2014年2月にコリンチャンスからレンタル移籍でサンパウロに加入した際、『レンタル期間中のパトはコリンチャンス戦に出場してはいけない』とする条項が盛り込まれた。そのせいでパトはサンパウロ加入後、コリンチャンス戦には一度も出場せずスタンドからの静観を余儀なくされている。

この現状についてオソーリオ監督は、他の選手の例を挙げた上で異議を唱えた。
「現在グレミオにレンタル移籍しているMFマイコンは6月6日のサンパウロ戦に出場した。私はマイコンに質問したが、彼は『サンパウロ戦には出るな』などとサンパウロから言われてはいないし、そのような契約条項もないと回答した。この例と比較すると、パトをコリンチャンス戦に出してはいけないとする要求は“不公平”だと思う。重要な一戦（コリンチャンス戦）でパトを出場させられないのは、非常に残念なことだ」

今季ブラジレイロンで7ゴールを決めているアレシャンドレ・パトは、サンパウロの得点頭だ。コリンチャンスとのクラシコで勝ち点3が欲しいオソーリオ監督にとっては、パトのコリンチャンス戦欠場が契約に盛り込まれていることが我慢ならないのであろう。

同監督の主張は、パトの“しがらみ”を解く足がかりとなるか。