Campeonato Brasileiro Serie Aブラジル全国選手権 1部

8月8〜9日に行われたブラジル全国選手権の第17節。サンパウロ州の州都サンパウロで行われたクラシコ「サンパウロ×コリンチャンス」は、互いに勝ち点を分け合う結果に終わった。

序盤はサンパウロが優勢で、9分にゴールネットを揺らす。カルリーニョスのクロスをリカルド・セントゥリオンが頭で流すと、ファーサイドのゴールポストに直撃したボールをガンソがゴールに押し込んだ。しかしセントゥリオンがヘディングした瞬間、ガンソがオフサイドポジションにいたためゴールは取り消された。

14分には前線の左に開いてパスを受けたセントゥリオンがシュートコースを作って右足を振り抜いたが、枠を捉えたシュートはキーパーが俊敏な反応で跳ね返した。

序盤のチャンスを決めきれなかったサンパウロに対し、ピンチをしのいだコリンチャンスは21分に先制。マウコンからボールを受けたウエンデウがドリブルで左サイドを突破すると、中央に折り返してルシアーノのゴールをアシストした。

サンパウロは25分に右サイドを崩したブルーノからのパスを足元で受けたルイス・ファビアーノが、相手選手を背にした状態で右足を振り抜いたが、シュートはクロスバーを直撃。さらに32分には浮き球のパスで最終ラインの裏へ抜け出したルイス・ファビアーノが右足を振り抜いたが、今度はニアサイドのゴールポストを直撃。サンパウロは何度もゴールを予感させる攻撃を繰り広げながら、ゴールを奪えないもどかしい前半になっていた。

それでもサンパウロの執念は後半の開始直後に実る。47分、ルイス・ファビアーノからのパスをセントゥリオンが右足でシュートを打ち、キーパーが弾いたこぼれ球をルイス・ファビアーノがゴールに押し込み 1-1 とした。

コリンチャンスは83分に相手のカウンターを妨害したフェリッピが退場処分となり、数的不利に陥る。するとチッチ監督はすかさずMFジャジソンに代えてDFエドゥ・ドラセーナを投入して、守備固めに入った。

後半のアディショナルタイムは4分設けられ、93分に物議を醸すシーンが生まれる。セットプレイのこぼれ球を右足で蹴ったウェズレイのシュートが、ウエンデウの両手に当たってピッチの外へ流れた。サンパウロのイレブンは一斉にウエンデウのハンドとPKを主張したが、主審はコーナーキックを指示。するとサンパウロの選手数人は副審に詰め寄ってしきりにハンドとPKを主張したが、それでも判定は覆らなかった。

試合後、自身のシュートが何度も枠に嫌われたルイス・ファビアーノは「勝てた試合だった。運がなかった」とコメント。そして2008年1月以来となる古巣での出場を果たした元U-23ブラジル代表DFブレーノは「自分が試合に出られたことは幸せだけど、我々が望んだ結果でなかったのが悔しい」と心情を吐露した。

ブラジル全国選手権　2015　第17節　（2015/08/09）
サンパウロ	1-1	コリンチャンス
ホジェーリオ・セニ	GK	カッシオ
ハファエウ・トロイ ルコン ルイス・エドゥアルド ブルーノ （アウロ）	DF	ファギネル フェリッピ ジウ ウエンデウ
ウジソン （ブレーノ） ミシェウ・バストス ガンソ カルリーニョス （ウェズレイ）	MF	ブルーノ・エンリーキ エリーアス ジャジソン （エドゥ・ドラセーナ） ヘナット・アウグスト
リカルド・セントゥリオン ルイス・ファビアーノ	FW	マウコン （ヒウド） ルシアーノ （ダニーロ）
ルイス・ファビアーノ　47	ゴール	21　ルシアーノ
ウジソン カルリーニョス ウェズレイ ルイス・エドゥアルド	イエロー カード	フェリッピ ファギネル
	レッド カード	フェリッピ
ファン・カルロス・オソーリオ	監督	チッチ
主審：　レアンドロ・ペドロ・ブアーデン 会場：　エスタジオ・ド・モルンビー　（サンパウロ）