Campeonato Brasileiro Serie Aブラジル全国選手権 1部

サンパウロでゴールを量産しているアレシャンドレ・パトは先のコパ・ド・ブラジウでもゴールを決めたが、チームはブラジレイロンで2部のセアラー相手に敗れた。サンパウロでは選手の放出が続いているほか、今年就任したファン・カルロス・オソーリオ監督、そしてパト自身にも移籍の噂が上がっている。ピッチ外の話題に揺れるパトが、チームの現状と自身の去就について現在の心境を語った。

今年のサンパウロは資金難も背景にあってDFパウロ・ミランダやMFデニウソン、MFソウザ、MFガブリエウ・ボスキーリャなど主力を次々に放出。戦力が低下しつつある中で先日コパ・ド・ブラジウで敗れたことがサンパウリーノの怒りを買ってしまった。だがチーム１の得点頭であるアレシャンドレ・パトは、監督批判の声について次のように反論している。

「オソーリオは監督として優秀なのはもちろん、人間的にも非常にスマートな紳士だ。もしも彼が退任することになったらチームにとっては大きな損失となる。メキシコ代表監督のオファーが届いている話も聞いてはいるが、優秀な監督であれば他のチームからオファーを受けるのは普通のことだよ」

「オソーリオは明確な意志を持ってブラジルに来てくれた。我々は監督をもっと信頼しなければならない」

一方ボランチや最終ラインなど守備的なポジションで活躍しているハファエウ・トロイに欧州移籍の噂が浮上していることについて、パトは悲観的なコメントを発した。

「もしもハファエウ・トロイがチームを去ることになったら、サンパウロにとっては大きな戦力ダウンになる。願わくば移籍しないで残ってほしい」

ところで、かく言うアレシャンドレ・パト自身にも移籍の噂が浮かんでは消えている。自身が欧州へ移籍する可能性について問われると、パトは見えない未来とサンパウロへの愛情を口にした。

「ガラタサライがオファーを出したという報道もあったけど、具体的なオファーは来ていない。私の気持ちはサンパウロにあるし、できればサンパウロに残ってプレイしたいんだ。でも私の権利を保有しているのはコリンチャンスだからね。自分は試合に集中するだけだけど、今週か来週に何が起こるかは正直わからない」