- Selección Nacional de Perúペルー代表
最初で最後のワールドカップへ… ゲレーロがチューリッヒで謹慎期間延長の撤回へ動く
ペルー代表FWパオロ・ゲレーロが謹慎処分延長の撤回とワールドカップ出場を求めてスイスのチューリッヒに到着
▲ スイスのチューリッヒで撮影したとされるビデオメッセージを投稿したペルー代表FWパオロ・ゲレーロ
謹慎処分期間が6ヵ月から14ヵ月に延長されたことにより、ゲレーロはワールドカップ出場が叶わない事態に陥った。6ヵ月の謹慎明けである5月4日以降はブラジレイロンにも出場してゴールも決めていたが、フラメンゴでの出場も再び禁止となった。
ゲレーロにとっての由々しき事態は、ペルー代表のエースストライカーとしてワールドカップに出場できなくなることだ。
長らくワールドカップと疎遠であったペルー代表が36年ぶりのワールドカップ出場を決めたことは、ペルー全国民に大きな喜びをもたらした。現在34歳のゲレーロにとって、母国のワールドカップ出場は生まれて初めてであり、厳しい南米予選を次も通過できる確証もない現状では、ゲレーロにとって最初で最後のワールドカップ出場となるかもしれない。それだけに、ゲレーロ自身も、ペルー国民も同様に、このたびの謹慎期間延長への激しい憤りをあらわにしているのである。
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長への面会を望んでいるゲレーロは20日、ペルーを発つ直前と思しき空港の一室(?)で撮影したとされるビデオメッセージを公開し、現在の心境を説明した。
「こんにちは。スイスへのとても長い旅行が私を待っている。ワールドカップに出るための希望、機会…があるから。これは私の大きな夢なんだ」
「我々の夢は、ペルー国民の皆さんとともに叶えられるものだと思っている。我々ペルー代表の選手は皆、ペルーという国の発展のために力になりたいと思ってきた。私は朗報を手土産にスイスから帰ることを希望している。私は愛すべきペルーのために捧げられる。生涯、ペルーのために」
このままではワールドカップ出場禁止を余儀なくされるゲレーロについては、ロシア大会で同組のフランス、デンマーク、オーストラリアの各代表キャプテンたちが、ゲレーロへのワールドカップ出場を求める陳情書をFIFAへ提出したことも判明。当該の問題は、国境を越えてサッカーファンの共感を集めようとしていて、その輪は広がりつつある。
そしてペルー国内では、ゲレーロのワールドカップ出場を求めて国民がデモ行進を行うまでに。いちスポーツ選手の問題の枠を超えた国事と化しているこの問題は、平和な決着をみることができるのか。
◆ パオロ・ゲレーロ
本名:ホセ・パオロ・ゲレーロ・ゴンサーレス
1984年1月1日生まれ(34歳)
出身:ペルー(首都リマ)
身長:185cm
ポジション:フォワード
名門アリアンサ・リマの下部組織で200ゴール以上決めたのを受けて、ドイツの名門バイエルン・ミュンヘンが青田買い。その後バイエルンのセカンドチームからトップチームに昇格して活躍した。2006年からは6年間ハンブルガーSVで51ゴールを挙げる活躍をみせた。2012年にブラジルの名門コリンチャンスへ移籍して大活躍したのち、2015年からはフラメンゴでも主力であり続けている。ペルー代表には、2004年から13年に渡り招集され続けている。
2018.05.21
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