CONMEBOL Libertadores 2018コンメボル・リベルタドーレス 2018

8月28〜30日に各地で行われたコンメボル・リベルタドーレスの決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg。ブラジルのサンパウロで行われた「コリンチャンス×コロコロ」は、コリンチャンスが勝利を収めた。2試合合計スコアも 2-2 と同点にはなったが、アウェイーゴル・ルールにより準々決勝進出はコロコロに決まった。

試合開始前にはスタンドの一角を占めたコロコロのサポーターが軍警察と衝突する一幕もあり、始まった試合。コリンチャンスは7分にドウグラスがポストをかすめるシュートで攻撃の口火を切ると、14分にペドリーニョがペナルティエリアで披露したオーバーヘッドキックが、クラウディオ・バエーサの左腕に当たってPKを獲得。このPKをジャジソンが決めて、コリンチャンスが先制した。GKアグスティン・オリオンはコースを読めていたが、右手一本でボールの勢いを殺すことはできなかった。

だが、コリンチャンスに傾いていた流れを、コロコロは31分に引き戻した。ホルヘ・バルディビアが左サイドでフリーになっていたダミアン・ペレスへパスを出すと、ダミアン・ペレスはゴール前にクロス。パラグアイ代表FWルーカス・バリオスは、相手に挟まれながらもボールを頭に当ててゴールネットを揺らした。このとき奪ったアウェイゴールが、のちにコロコロにとって大きな意味を持つことになった。

後半、コリンチャンスは54分にペドリーニョからのクロスをゴール前でトラップしたパラグアイ代表FWアンヘル・ロメーロが右足でゴールに沈めたが、ロメーロがオフサイドを取られて追加点は無効にされた。それでも63分、ジャジソンのコーナーキックを、ホージェルが相手のマークを受けながらも右足に当ててゴールに押し込み、2−1 とした。これで2試合合計スコアは 2-2 となったが、このまま終わるとアウェイゴールを奪っているコロコロの勝ち上がりとなり、コリンチャンスはさらにもう1点取る必要があった。

コリンチャンスが追加点を得た直後、ピッチ上ではルーカス・バリオスとアンヘル・ロメーロのパラグアイ代表二人が同胞同士で口論になる一幕もみられた。

コリンチャンスは76分に、ジャジソンがペナルティエリアの手前からシュートを打ち、相手に当たったルーズボールをアンヘル・ロメーロが左足でゴールに流し込んだが、ここでもロメーロがオフサイドを取られてノーゴールに。終盤にはマテウス・ビタウや元浦和レッズのエメルソンなどを投入して前線の枚数を増やしたが、最後に設けられた後半のアディショナルタイム7分もゴールを生み出せず。90分には退場者も出したコリンチャンスは、前半に奪われたアウェイゴールに泣いた形になった。

ベスト８に名を連ねたコロコロは、準々決勝でパウメイラスと対戦する。

コンメボル・リベルタドーレス 2018 決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg　（2018/08/29）
コリンチャンス （ブラジル）	2-1	コロコロ （チリ）
カッシオ	GK	アグスティン・オリオン
ファギネル （マテウス・ビタウ） ペドロ・エンリーキ （レオ・サントス） エンリーキ ダニーロ・アベラル	DF	マティアス・サルディビア フリオ・バローソ ファン・インサウラルデ
ハウフィ ドウグラス ジャジソン ペドリーニョ （エメルソン） アンヘル・ロメーロ	MF	クラウディオ・バエーサ カルロス・カルモーナ ダミアン・ペレス （ゴンサーロ・フィエーロ） オスカル・オパーソ ホルヘ・バルディビア （フェリペ・カンポス）
ホージェル	FW	ルーカス・バリオス エステバン・パレーデス （エステバン・パベス）
（PK）　ジャジソン　16 ホージェル　63	ゴール	31　ルーカス・バリオス
ハウフィ ペドリーニョ	イエロー カード	ダミアン・ペレス フリオ・バローソ カルロス・カルモーナ ルーカス・バリオス マティアス・サルディビア
ダニーロ・アベラル	レッド カード
オズマール・ロス	監督	エクトル・タピア
主審：　ネストル・ファビアン・ピターナ　（アルゼンチン） 会場：　アレーナ・コリンチャンス　（サンパウロ）