
- Campeonato Brasileiro Serie A 2019ブラジル全国選手権 1部 2019

集中力のない守備で2失点 観客の一部が暴徒化して最後まで試合を行えず クルゼイロの降格が決定
カンピオナート・ブラジレイロ 2019 第38節 クルゼイロ 0-2 パウメイラス
▲ アクセサリーを両手で握り締めながら愛するチームの失点に苦悶の表情を浮かべるクルゼイレンセ(クルゼイロのサポーター)
暴動を危惧してパウメイレンセ(パウメイラスのサポーター)の入場を規制して行われた一戦。パウメイラスはキックオフ直後の1分に右サイドからのロングスローをレオがヘディングすると、あわやオウンゴールになりかけたボールを元ブラジル代表GKファービオがかろうじて外へ弾き出す一幕も。15分にはゼ・ハファエウが右サイドを上がって強引にシュートに持ち込んだが、枠を捉えたボールはキーパーが指先でファーサイドへ押し流した。
すると38分には、リオ・デ・ジャネイロでボタフォゴが先制した事実が場内にアナウンスされると、スタンドのクルゼイレンセが一斉に合唱する場面もみられた。セアラーが敗れた上で、クルゼイロはこの試合に勝てば土壇場で残留できるからであった。
後半、クルゼイロは開始からFWサッサーを投入すると、立ち上がりの49分にはルイス・マヌエル・オレフエーラが膝を負傷して交代するアクシデントに見舞われた。するとパウメイラスは56分に左サイドを崩し、ハファエウ・ベイガが折り返したボールをゼ・ハファエウが左足で合わせてゴールに流し込んで先制。パウメイラスのイレブンが喜ぶ反面、スタンドのクルゼイレンセは失望を隠しきれず、中には涙を流す女性サポーターの姿もあった。
クルゼイロは先制された直後にFWペドロ・ホッシャに代えてMFマウリシオを投入して最後の交代枠を使い切ったが、アジウソン・バチスタ監督の采配は試合の流れを変えるものだったとはいえず、クルゼイロの攻撃には覇気が感じられない。すると66分には、リオ・デ・ジャネイロでセアラーが同点に追いつく知らせが届いた。クルゼイロが残留する条件にセアラーの敗北があるため、ボタフォゴ vs セアラーが引き分けに終わるとクルゼイロは勝っても16位に上がれない。クルゼイロは瀬戸際に追い詰められた。
▲ 82分に2点差とされた直後からミネイロンのスタンドでは観客の一部が暴徒化した
2点差になって勝利が絶望的になると、スタンドでは観客の一部が暴徒化。爆発音が轟き、中には座席を破壊する者も続出した。88分頃には「Vergonha, vergonha, time sem vergonha (恥、恥、恥知らずのチーム)」と罵る合唱が聞こえ、そして何人かが破壊した座席の一部をピッチへ投げ入れる事態に発展。これを受けて試合を止めた主審は、センターサークル付近に選手やスタッフ、武装警官らを呼んで話し合いを実施した上で、試合の中止を決定した。
降格が決まって涙を流しながらロッカールームへと消えていく選手、武装警官の盾に護衛されながらピッチを去る審判団、呆然と立ち尽くすサポーター、破壊した椅子を上段スタンドから下へ投下する輩、暴徒に向けて催涙ガスの銃を発砲する武装警官… 午後4時前のミネイロンは重苦しい空気が漂っていた。
クルゼイロはクラブ創立98年目で初のセリエB降格という歴史的屈辱を味わう羽目になった。リベルタドーレスを二度制した名門は、2020年にセリエBで立ち直れるか。
| カンピオナート・ブラジレイロ 2019 第38節 (2019/12/08) | ||
|---|---|---|
| クルゼイロ | 0-2 | パウメイラス |
| ファービオ | GK | ウェヴェルトン |
|
ルイス・マヌエル・オレフエーラ (ウェヴェルトン) カカ レオ ドド |
DF |
マルコス・ホッシャ (マイキ) ルアン アントニオ・カルロス ジオゴ・バルボーザ |
|
エンリーキ エデルソン ジャジソン |
MF |
マテウス・フェルナンデス ブルーノ・エンリーキ ハファエウ・ベイガ (ウィリアン) ルーカス・リーマ ゼ・ハファエウ (ガブリエウ・ベロン) |
|
マルキーニョス・ガブリエウ ペドロ・ホッシャ (マウリシオ) エゼキエウ (サッサー) |
FW | ドゥドゥ |
| ゴール |
56 ゼ・ハファエウ 82 ドゥドゥ |
|
| イエロー カード |
ゼ・ハファエウ | |
| アジウソン・バチスタ | 監督 | アンドレイ・ロペス |
|
主審: マルセーロ・ジ・リーマ・エンリーキ 会場: エスタジオ・ド・ミネイロン (ベロ・オリゾンチ) |
||
2019.12.08
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