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マラドーナに魅了されたすべての方へ マラドーナの表も裏も凝縮された充実の130分
「ディエゴ・マラドーナ 二つの顔」の2021年2月5日からの上映が決定! アルゼンチン至高のスーパーヒーローの実像に迫る

▲ 映画「ディエゴ・マラドーナ 二つの顔」では、元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナ氏の半生が描かれている
【関連リンク】「ディエゴ・マラドーナ 二つの顔」の公式サイトはこちら!
この映画は当初、2020年6月5日からの一般上映を予定していたが、昨今のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)による日本国内の緊急事態宣言を受けて、上映開始日が1ヵ月以上延期することになった。最初のパラグラフ(段落)の末尾は「全国の映画館で上映される。」と表記したかったが、当初発表の上映開始日さえ延期の可能性がぬぐえない事情から、やむなく「全国の映画館で上映される予定となっている。」との表記に留めた。そして2020年7月10日の上映予定もCOVID-19により叶わず、しばらく上映時期未定が続いた末に、当初の予定から
本編は、マラドーナがバルセロナ(スペイン)にいた1982〜1984年頃から始まるが、アスレティック・ビルバオ戦の試合後に勃発した大乱闘の場面が映し出され、ベンチに下がりジャージを着ていた選手の顔面をマラドーナが膝蹴りで失神させるシーンなどが鮮明に記録されている。しかしメインは、ナポリに移籍してからのイタリアでの選手生活だ。

▲ ディエゴ・マラドーナ氏がナポリで薬物疑惑に問われた場面
作品で、とあるスポーツジャーナリストが表現した「ズルもするが、ものすごい天才でもある」は、選手としてのマラドーナを評価する最たるところでもある。それゆえに、マラドーナは深く愛される一方で忌み嫌われる存在にもなりえた。ヒーローでありながらヒール。そこに、マラドーナの選手としての多角的な魅力が凝縮されている。
マラドーナを語る上で欠かせないのは、1986年にメキシコで行われたFIFAワールドカップ。大会中のゴールシーンはもちろん、優勝決定後の帰国時におけるブエノスアイレスでの盛大な歓迎ぶりも如実に映し出されている。とりわけ「神の手ゴール」や「伝説の5人抜きゴール」を決めたイングランド戦については、1982年に勃発したフォークランド紛争によって渦巻いたアルゼンチン国民のイングランドへの反発や憤りに対し、彼らの溜飲を下げる至上のパフォーマンスとして、マラドーナの功績は歴史に残る名場面として未来永劫語り継がれるであろう。アルゼンチンの人々にとって、マラドーナは救世主だった。

▲ ディエゴ・マラドーナ氏が1986年のワールドカップでトロフィーを掲げる場面
その一方で、ピッチで活躍すればするほど窮屈を強いられていくマラドーナの苦悩も生々しく描写されている。それは、バルサ時代から摂取していたとされるコカイン。禁止薬物である麻薬に手を染めたマラドーナは、以降薬物との戦いを強いられる苦悩を吐露していく。
やがて麻薬に染まっていくマラドーナの様子は、彼にとって崩壊の序曲となる。

▲ 映画「ディエゴ・マラドーナ 二つの顔」
マラドーナの運命は、1990年に暗転する。準決勝のイタリア戦では、試合前にイタリアファンを煽るような発言をしたことや、PK戦で最後のキッカーとなったことなどもイタリア国民とナポリファンの憎悪に拍車をかけることになってしまった。当時のイタリアで、マラドーナは英雄から悪魔に様変わりした。同年のワールドカップ決勝で、アルゼンチンの国歌斉唱がブーイングによってかき消されたのは、イタリア代表をPK戦で敗退に追いやったマラドーナへの恨みによるものだった。ナポリを愛したマラドーナの胸中が複雑だったことは、言うまでもない。
二つの顔を持つアルゼンチンのスーパーヒーロー。“ディエゴ”を支配した“マラドーナ”とは? そして、“マラドーナ”に翻弄された“ディエゴ”とは? この映画では、そんなディエゴ・マラドーナの両面を包み隠さずオープンにしている、画期的な130分である。
知られざる一面も含めて、現役時代のマラドーナの裏表を体感したいマラドーナファンはもちろん、そうでなくとも南米サッカーやサッカーそのものに興味関心のあるすべての方に観賞していただきたい作品である。マラドーナを好きであれば、この作品はあなたを裏切らない。
※ 関連情報
2020.11.08
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