
- Liga MX 2020 Apertura “Guard1anes”メキシコ1部リーグ 2020 前期

元フランス代表FWジニャックがメキシコで新記録樹立 欧州選手のゴール数で最多の125ゴールを達成

ティグレスは9分に絶好機を演出したが、アルゼンチン代表MFギド・ピサーロのパスをペナルティエリアの右側で受けたメキシコ代表DFルイス・ロドリゲスのシュートは、クロスバーに当たってしまった。それでも34分、メキシコ代表MFヘスス・ドゥエーニャスが左サイドからクロスを上げると、ジニャックがヘディングでゴールに叩き込んで先制した。ジニャックはその3分後にも右足で直接フリーキックを決めて、2-0 とした。
後半、ティグレスのリカルド・フェレッティ監督は開始から元メキシコ代表DFウーゴ・アジャラを投入したが、この采配は裏目に出た。52分にオウンゴールを献上してしまったアジャラは、71分には二度目の警告で退場して、ティグレスを数的不利にしてしまう。それでもティグレスは、ジニャックの2ゴールで得たリードを守りきって勝利を収めた。
リーガMXにおける欧州出身選手の通算ゴール数最多記録は、元スペイン代表FWイシドロ・ランガラ氏(故人)が1946年に樹立した124ゴールだった。この日2ゴールを決めたジニャックは、リーガMXでの通算ゴール数が125になったため、ランガラ氏が樹立した記録を74年ぶりに塗り替えた。
リーガ BBVA Bancomer MX (メキシコ1部リーグ) 2020 前期 準々決勝出場権争い (2020/11/22) | ||
---|---|---|
ティグレスUANL | 2-1 | トルーカ |
ナウエル・グスマン | GK | ルイス・ガルシア |
ディエゴ・レイェス (ウーゴ・アジャラ) フランシスコ・メサ カルロス・サルセード |
DF |
ラウール・ロペス (ケビン・カスタニェーダ) オスカル・オルテガ (アラン・メディーナ) ジョナタン・マイダーナ アドリアン・モーラ ディエゴ・ゴンサーレス (ディエゴ・リゴナート・ロドリゲス) |
ハファエウ・カリオカ ギド・ピサーロ ルイス・ロドリゲス ヘスス・ドゥエーニャス (エドゥアルド・テルセーロ) |
MF |
アントニオ・リオス (パブロ・ロペス) ルーベンス・サンブエーサ ウィリアン |
ジュリアン・キニョーネス (ファン・サンチェス) アンドレ=ピエール・ジニャック ルイス・キニョーネス (ホルヘ・トーレス) |
FW |
アレクシス・カネーロ エンリケ・トリベリオ |
アンドレ=ピエール・ジニャック 34 アンドレ=ピエール・ジニャック 37 |
ゴール | 52 ウーゴ・アジャラ (オウンゴール) |
アンドレ=ピエール・ジニャック ギド・ピサーロ ウーゴ・アジャラ カルロス・サルセード |
イエロー カード |
ディエゴ・ゴンサーレス アドリアン・モーラ ジョナタン・マイダーナ |
ウーゴ・アジャラ | レッド カード |
|
リカルド・フェレッティ | 監督 | カルロス・モラーレス |
主審: フェルナンド・エルナンデス・ゴメス 会場: エスタディオ・ウニベルシターリオ (モンテレイ) |
◆ アンドレ=ピエール・ジニャック
- 生年月日:
- 1985年12月5日生まれ(34歳)
- 出身:
- フランス(マルティーグ)
- 身長:
- 185cm
- ポジション:
- フォワード
2004年にロリアンの下部組織からトップチームに昇格して、初出場の試合で途中出場ながらいきなりゴールを決めるなど才能の片鱗は見せたが、レギュラーに定着したのはポーへのレンタル移籍を経て戻ってきた2006-2007シーズンからだった。2007年にトゥールーズへ移籍すると安定した活躍を見せて、2010年8月にはオランピック・ドゥ・マルセイユへと移籍。マルセイユでは不遇のシーズンもあったが、2012年に監督が代わって出場機会を取り戻すとゴールを量産。そしてマルセイユとの契約満了を迎えた2015年にティグレスUANL(メキシコ)に渡った。リーガMX(メキシコのトップリーグ)の最高年俸選手としても知られる。元フランス代表。
◆ イシドロ・ランガラ
- 本名:
- イシドロ・ランガラ・ガララーガ
- 生誕:
- 1912年5月25日
- 逝去:
- 1992年8月21日(享年80)
- 出身:
- スペイン(パサイア)
- ポジション:
- フォワード
バスク地方のパサイアで生まれ、ユース時代は地元のアマチュアクラブでスキルを伸ばした。1930年に18歳でオビエドとプロ契約を交わすと、レギュラーに定着してゴールも量産した。1938年に一旦メキシコに渡り、翌1939年からはサン・ロレンソ(アルゼンチン)に渡って5年間で112ゴールを叩き出した。1943年にレアル・クルブ・エスパーニャ(メキシコ)に移籍すると、1946年までの4年間で105ゴールを叩き出し、リーガMXでの通算ゴール数を124とした。この数字は2020年に元フランス代表FWアンドレ=ピエール・ジニャックが記録を塗り替えるまでの74年間、リーガMXにおける欧州出身選手の最多ゴール数記録であり続けた。アルゼンチンやメキシコで何度も得点王になった。元スペイン代表で、1934年のFIFAワールドカップ・イタリア大会ではベスト8にも貢献した。1946年に古巣オビエドに戻り、1948年に36歳で現役引退。引退後はサン・ロレンソなどで監督を務めた。晩年は母国スペインに戻り、1992年に死去。
- ラウール・ヒメーネスのPKを含む2ゴールで競り勝ったメキシコがネーションズリーグ初優勝コンカカフ・ネーションズリーグ 2024-25
- リーガMX(エムエキス)開幕! ティグレスUANLが敵地で勝って白星発進を決めるリーガMX (メキシコ1部リーグ) 2025 後期
- クルブ・アメリカが3連覇 パラグアイ代表MFリチャール・サンチェスのミドルシュートが決め手にリーガMX (メキシコ1部リーグ) 2024 前期
- アレハンドロ・センデハスの1ゴール1アシストでクルブ・アメリカが先勝 2nd.Legは3日後に開催リーガMX (メキシコ1部リーグ) 2024 前期
- エンリ・マルティンのPKが決勝点 クルブ・アメリカが2シーズン連続15度目のリーグ制覇リーガMX (メキシコ1部リーグ) 2024 後期
- 立ち上がりにPKで先制されたクルブ・アメリカがすぐに追いつく クラシコ・ホベンの初戦は引き分けリーガMX (メキシコ1部リーグ) 2024 後期
- 逆転負けを喫するもクルス・アスルが決勝進出 モンテレイはリーグ戦での順位で対戦相手より下で敗退リーガMX (メキシコ1部リーグ) 2024 後期
- メキシコ代表DFイスラエル・レイェスのヘディングシュートが決勝点 クルブ・アメリカが決勝進出リーガMX (メキシコ1部リーグ) 2024 後期
- コロンビア出身のメキシコ代表FWフリアン・キニョーネスのゴールで追いついたクルブ・アメリカがベスト4リーガMX (メキシコ1部リーグ) 2024 後期
- 点の取り合いになったクラシコ・レヒオモンターノ 終了直前にモンテレイが追いついて引き分けリーガMX (メキシコ1部リーグ) 2024 後期
- 上位勢同士の直接対決 終盤にはカウンターの応酬もあったが勝ち点1を分け合う結果にリーガMX (メキシコ1部リーグ) 2024 後期
- 元アルゼンチン代表MFエドゥアルド・サルビオの2ゴール1アシストでプーマスUNAMが快勝リーガMX (メキシコ1部リーグ) 2024 後期