Copa América 2021コパ・アメリカ 2021

決勝戦は観客を入れて行われることになった。CONMEBOL（南米サッカー連盟）は8日、10日（日本時間では翌11日）にリオ・デ・ジャネイロのエスタジオ・ド・マラカナンで行われる決勝戦について、わずかながら観客を動員することを明らかにした。

リオ・デ・ジャネイロの当局は当初、マラカナンへの観客動員を拒否していたが、CONMEBOLと協議した結果、承諾するに至った。双方の間で急遽定められた収容人数の10％を上限とする規定に則り、マラカナンでは5,500人の動員を決定。そのうち1,100はゲスト、クラブ関係者などの公式向けに割り当てられるため、残り4,400の席をブラジル、アルゼンチンの両サポーター向けにそれぞれ2,200ずつ割り当てることになった。

アルゼンチンのサポーターの対象は、リオ・デ・ジャネイロとその近辺に居住するアルゼンチン人のみを対象とし、在ブラジルのアルゼンチン領事館が指定の書類を配布することになった。スタジアムへの入場料は無料だが、晴れて決勝戦を生観戦できることになる観客は、全員が約20ドル（日本円で約2,200円）を払ってPCR検査を受けることが義務づけられた。言わずもがな、検査で陽性反応が出た者は入場拒否となる。

アルゼンチン大使のダニエル・シオーリ氏は、TyC Sportsの取材に応じて、次のように話している。

「ブエノスアイレスから多数の相談が寄せられている。しかし、今回入場可能なのはブラジル在住のアルゼンチン人、しかもリオ・デ・ジャネイロ州に居住する人々に限られている。かつ、PCR検査で陰性でなければ入場の資格は得られない。指定の書類は、該当者に向けて本日の午後から明日の日中にかけて届くだろう」

「指定の書類について、事前の登録は不要だ。ただし、ブラジルに居住していて、かつリオ・デ・ジャネイロ州に居住していることが証明できる人しかマラカナンには入れないことになっている。当日は、スタンドから応援ができるような対策も練っている」

ブラジルには約18,000人のアルゼンチン人が暮らしているが、その全員が今回の対象ではないという。なお、チケットの一般販売は実施されない。

ちなみに、COVID-19（新型コロナウイルス感染症）のパンデミックの渦中にあった2021年2月にも、マラカナンではリベルタドーレスの決勝戦でゲスト、クラブ関係者など一部にスタンドを解放して有観客にしている。