Copa América 2021コパ・アメリカ 2021

6月13日からブラジルで開催されている国際大会「コパ・アメリカ」。7月10日にリオ・デ・ジャネイロで行われた決勝「ブラジル vs アルゼンチン」は、アルゼンチンが接戦を制してチャンピオンに輝いた。

南米大陸の雄による大一番となった決勝は、立ち上がりこそ互いに無理をしなかったが、12分にブラジルがネイマールのボレーシュートで攻撃の口火を切った。

均衡を破ったのはアルゼンチン。21分、ロドリーゴ・デ・ポールが自陣からロングフィードを出すと、ヘナン・ロジがインターセプトに失敗してボールが最終ラインの裏へ流れる。その先にいたアンヘル・ディ・マリアが左足のトラップでペナルティエリアに達すると、ディ・マリアは前に出てきたキーパーの頭上を越えるループシュートを決めて先制した。

アルゼンチンは31分、リオネル・メッシがペナルティエリア付近から左足を振り抜いたが、シュートは枠を捉えられず。ブラジルは32分にネイマールがペナルティエリアの手前で倒されてセットプレイを得たが、ネイマールのフリーキックは壁に当たった。41分には“セボリーニャ”ことエベルトンがペナルティエリアで強引にシュートに及んだが、シュートコースがなくボールは相手に当たってキーパーにキャッチされた。

後半、ブラジルは51分に右サイドを崩したヒシャリソンが左足でゴールに沈めたが、オフサイドによりノーゴールに。その54分にはネイマールからのパスをペナルティエリアの右側で受けたヒシャリソンがフィニッシュに及んだが、今度はキーパーに両手で弾き返された。70分にはネイマールからのパスをペナルティエリアでルーカス・パケターがトラップしたが、左足で打ったシュートは軸足の踏み込みが浅く、枠を逸れた。

終盤は激しいチャージを発端に両チームの選手が口論になる場面も。ブラジルは82分に“ガビゴウ”ことガブリエウ・バルボーザがペナルティエリアの左側でフィニッシュに及んだが、ボールは相手に当たって枠外に流れた。

ブラジルは87分に左サイドの高い位置でセットプレイを得ると、ネイマールのフリーキックから生まれたセカンドボールを“ガビゴウ”がボレーシュート。だが、枠を捉えたボールはキーパーに両手で上に弾き出された。

アルゼンチンは88分にデ・ポールが右サイドから最終ラインの裏へスルーパスを出すと、フリーでトラップしたメッシがキーパーと1対1になった。シュートフェイントで一旦はキーパーを欺いたメッシだったが、キーパーを避けてシュートコースを作ろうとした際にボールを左足でコントロールしきれず、腰を落としているキーパーに両手で掴まれて、アルゼンチンは絶好機をものにできなかった。

アルゼンチンの1点リードで設けられた、後半のアディショナルタイムは5分。アルゼンチンはブラジルの攻撃の芽を摘んで、リードを守ったままタイムアップを迎えた。

アルゼンチンのコパ・アメリカ優勝は、1993年以来28年ぶり15度目。

コパ・アメリカ 2021　決勝　（2020/07/10）
ブラジル	0-1	アルゼンチン
エデルソン	GK	エミリアーノ・マルティネス
ダニーロ マルキーニョス チアゴ・シウバ ヘナン・ロジ （エメルソン）	DF	ゴンサーロ・モンティエル クリスティアン・ロメーロ （ヘルマン・ペッセーラ） ニコラス・オタメンディ マルコス・アクーニャ
カゼミーロ フレッジ （ホベルト・フィルミーノ） ルーカス・パケター （ガブリエウ・バルボーザ）	MF	レアンドロ・パレーデス （ゴド・ロドリゲス） ロドリーゴ・デ・ポール アンヘル・ディ・マリア （エセキエル・パラシオス） ジオバーニ・ロ・チェルソ （ニコラス・タグリアフィコ）
エベルトン （ビニシウス・ジュニオール） ネイマール ヒシャリソン	FW	リオネル・メッシ ラウターロ・マルティネス （ニコラス・ゴンサーレス）
	ゴール	21　アンヘル・ディ・マリア
フレッジ ヘナン・ロジ ルーカス・パケター マルキーニョス	イエロー カード	レアンドロ・パレーデス ジオバーニ・ロ・チェルソ ロドリーゴ・デ・ポール ニコラス・オタメンディ ゴンサーロ・モンティエル
チッチ	監督	リオネル・スカローニ
主審：　エステバン・オストヒッチ　（ウルグアイ） 会場：　エスタジオ・ド・マラカナン　（リオ・デ・ジャネイロ）