Torneo de la Liga Profesional de Fútbol de AFA 2021トルネオ・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナル 2021

11月23〜25日に行われたトルネオ・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナルの第22節。首都ブエノスアイレスで行われた「リーベル・プレート × ラシン・クルブ」は、リーベルが圧勝。リーベルは3試合を残してのリーグ優勝を果たした。

25日は、ディエゴ・マラドーナ氏が急逝して一周忌となる日であることから、23日から行われたすべての試合では、キックオフ前に故人への追悼を実施。リーベルとラシンのイレブンもまた、人文字で「10」を形成して哀悼の意を表した。そして選手の搭乗前には、夜空に無数の花火が打ち上がり、優勝目前のリーベルを後押し。

ラシンは3分にエンソ・コペッティがペナルティエリアでチリ代表DFパウロ・ディアスからボールを奪い取ってシュートに持ち込んだが、キーパーに止められてチャンスを逸する。対するリーベルは、12分にブライアン・ロメーロが右足で枠内シュートを打つなどで反撃した。

リーベルの先制は31分。エンソ・フェルナンデスが最終ラインの裏へ通したパスを、アグスティン・パラベシーノが左足でゴールに流し込んだ。

後半も主導権はリーベルにあり、立ち上がりの47分にはアグスティン・パラベシーノのパスから生まれたルーズボールを、アルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスが右足でゴールに流し込んで 2-0 とした。

ボールを支配して何度も攻撃の形を作ったリーベルは、67分にパラベシーノのダイレクトパスをブライアン・ロメーロが右足でゴールに沈めて 3-0 。ゴールを決めたブライアン・ロメーロはスタンドの大歓声を一身に浴びると、ピッチサイドで顔を両手で覆って倒れ込み、泣いているようだった。

77分には途中出場のコロンビア代表MFホルヘ・カラカルが相手陣内でボールを奪い取ると、ペナルティエリアの手前まで進んだカラカルはシュートでなくパスを選択。ペナルティエリアの中央でブライアン・ロメーロが、右足のダイレクトシュートをゴールに流し込んで、勝利に華を添えた。

圧勝したリーベルは、3試合を残してリーグ優勝を達成。今季はスロースタートだたが、第8節あたりから少しずつ順位を押し上げていくと、第14節のスーペルクラシコで宿敵ボカを破って首位に浮上。追いすがるタジェーレスを振り切りながら勝ち点差を広げていき、そのまま首位の座を守り抜いての優勝となった。

ちなみに、ガジャルド監督は2014年5月30日にリーベルの指揮官となって以降、意外にも国内リーグ優勝は今回が初めて。就任から7年半の間にコパ・アルヘンティーナで3度の優勝、スーペルコパ・アルヘンティーナで2度の優勝、スダメリカーナで1度の優勝、リベルタドーレスで2度の優勝、レコパ・スダメリカーナで3度の優勝。そして2015年には大阪府吹田市の万博記念競技場でガンバ大阪を破り、スルガ銀行チャンピオンシップの優勝などタイトルを重ねてきたが、国内リーグでは優勝していなかった。これでガジャルド監督はリーベルで13個目のタイトルを獲得。ナシオナル・モンテビデオ（ウルグアイ）でのウルグアイリーグ優勝も含めると、監督としては14個目のタイトル獲得となった。

優勝したリーベルには、2022年のリベルタドーレス出場権が与えられる。

トルネオ・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナル 2021 第22節　（2021/11/25）
リーベル・プレート	4-0	ラシン・クルブ
フランコ・アルマーニ	GK	ガブリエル・アリアス
ロベール・ロハス （ジョナタン・マイダーナ） パウロ・ディアス エクトル・マルティネス ハビエル・ピノーラ	DF	フェルナンド・プラード ネリ・ドミンゲス イバン・ピジュー
レオナルド・ポンシオ （ホルヘ・カラカル） サンティアゴ・シモン エンソ・フェルナンデス アグスティン・パラベシーノ （フェデリコ・ジロッティ）	MF	ファブリシオ・ドミンゲス （ルーカス・オルバン） トマス・チャンカライ （リサンドロ・ロペス） アニーバル・モレーノ （レオネル・ミランダ） カルロス・アルカラス マウリシオ・マルティネス
フリアン・アルバレス ブライアン・ロメーロ （トマス・ガルバン）	FW	エンソ・コペッティ ハビエル・コレーア （イグナシオ・ピアッティ）
アグスティン・パラベシーノ　31 フリアン・アルバレス　47 ブライアン・ロメーロ　67 ブライアン・ロメーロ　77	ゴール
サンティアゴ・シモン レオナルド・ポンシオ	イエロー カード	アニーバル・モレーノ マウリシオ・マルティネス ネリ・ドミンゲス カルロス・アルカラス
マルセーロ・ガジャルド	監督	フェルナンド・ガーゴ
主審：　シルビオ・トルッコ 会場：　エル・モヌメンタル　（ブエノスアイレス）