Supercopa do Brasil 2022スーペルコパ・ド・ブラジウ 2022

逆転されても追いついたアトレチコ・ミネイロ　延べ24人に及んだPK戦を制して初優勝

スーペルコパ・ド・ブラジウ 2022　アトレチコ・ミネイロ　2-2（PK:8-7）　フラメンゴ

▲ 41分に先制ゴールを決めた“ナチョ”ことアルゼンチン代表MFイグナシオ・フェルナンデス（26番）を抱擁で祝福するアトレチコ・ミネイロのイレブン（写真提供：Gazeta Press）

2月20日に行われた2022年のスーペルコパ・ド・ブラジウ。マット・グロッソ州の州都クイアバーで行われた「アトレチコ・ミネイロ×フラメンゴ」は、2-2 でPK戦にもつれ込み、12人目まで及んだPK戦をアトレチコ・ミネイロが制して初優勝を果たした。

スーペルコパ・ド・ブラジウは前年のブラジレイロン（カンピオナート・ブラジレイロ）王者と、前年のコパ・ド・ブラジウ王者が戦うカップ戦で、日本における「富士フイルムスーパーカップ」のような位置づけ。1990年に始まったが翌1991年を最後に一旦廃止になり、2020年から再開していて、2020年と2021年はフラメンゴが優勝。フラメンゴにとっては、大会3連覇を懸けて臨んだ一戦になった。

32,000人を超える観衆が声援を贈る中で始まると、立ち上がりから互いに決定機を演出。フラメンゴは19分にファブリッシオ・ブルーノがコーナーキックに頭で合わせたが、叩きつけたヘディングシュートはポストをかすめて枠を捉えられず。27分には速攻からペナルティエリアでパスを受けた“ガビゴウ”ことブラジル代表FWガブリエウ・バルボーザが利き足でない右足でシュートを打つも、ボールはファーサイドへ流れた。

アトレチコ・ミネイロは36分にケーノがペナルティエリアの外から右足のハーフボレーシュートでゴールを狙ったが、ボールはわずかに浮いてしまう。それでも41分、ブラジル代表DFギリェルミ・アラーナのミドルシュートをキーパーが両手で弾くと、セカンドボールを“ナチョ”ことアルゼンチン代表MFイグナシオ・フェルナンデスが左足のジャンピングボレーでゴールに沈めて先制した。

▲ 74分に同点ゴールを決めたブラジル代表FWフゥキは両手でハートマークをつくる（写真提供：Gazeta Press）

後半、フラメンゴは55分にウルグアイ代表MFジョルジアン・デ・アラスカエータが左サイドからペナルティエリアに侵入してクロスを上げると、ブラジル代表FWブルーノ・エンリーキがヘディングシュート。キーパーが弾くも、こぼれ球を“ガビゴウ”が右足ボレーでゴールネットの天井に突き刺して、1-1 とした。

するとフラメンゴは63分、ラザロがペナルティエリアに送ったパスがウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディンの股下を通過すると、転がった先に駆け込んだブルーノ・エンリーキが右足で軽くボールを浮かせてゴールに送り込み、逆転に成功した。

アトレチコ・ミネイロは逆転を許してからフゥキ、ベネズエラ代表FWジェフェルソン・サバリーノ、“ナチョ”と攻撃陣が立て続けにシュートを浴びせていく。すると74分、クロスをチリ代表FWエドゥアルド・バルガスがヘディングで折り返すと、ボールを右の太ももで一度リフティングしたフゥキが右足ボレーをゴールネットに突き刺して 2-2 とした。

終盤はどちらも決定機をものにできず、同点で後半を終了。延長戦は行われず、PK戦に突入した。

▲ PK戦でビチーニョのPKを止めたエベルソンはボールを手に駆け出す（写真提供：Gazeta Press）

互いに最初の5人が決めてサドンデスに突入すると、アトレチコ・ミネイロはグーガが左に蹴ったボールがキーパーに阻まれ、ウィリアン・アロンはあえて中央に蹴ったがキーパーに阻まれて6人目は両方心配。7人目はともに決めて、8人目はGKエベルソンがボールを浮かせたが、マテウジーニョはキーパーにコースを読まれた。9人目はともに決めて、10人目と11人目はともに決められず、迎えた12人目。アトレチコ・ミネイロはフゥキが二度目のPKも冷静に決めたのに対し、フラメンゴはビチーニョがキーパーにコースを読まれて決着。延べ24人に至った長いPK戦は、アトレチコ・ミネイロが制して幕を閉じた。

スーペルコパ・ド・ブラジウ 2022　（2022/02/20）
アトレチコ・ミネイロ	2-2 PK 8-7	フラメンゴ
エベルソン	GK	ウーゴ・ソウザ
マリアーノナタン・シウバディエゴ・ゴディンギリェルミ・アラーナ	DF	ファブリッシオ・ブルーノダビ・ルイスフィリッピ・ルイス（レオ・ペレイラ）
ジャイルアラン（グーガ）イグナシオ・フェルナンデス	MF	ゴメスウィリアン・アロンホジネイ（マテウジーニョ）ジョルジアン・デ・アラスカエータ（ビチーニョ）エベルトン・ヒベイロ（ラザロ）
ジェフェルソン・サバリーノ（アデミール）フゥキケーノ（エドゥアルド・バルガス）	FW	ガブリエウ・バルボーザブルーノ・エンリーキ（ジエゴ）
イグナシオ・フェルナンデス　41 フゥキ　74	ゴール	55　ガブリエウ・バルボーザ 63　ブルーノ・エンリーキ
フゥキ　○ イグナシオ・フェルナンデス　○ アデミール　○ ギリェルミ・アラーナ　○ エドゥアルド・バルガス　○ グーガ　× ジャイル　○ エベルソン　× ナタン・シウバ　○ マリアーノ　× ディエゴ・ゴディン　× フゥキ　○	PK	○　ラザロ ○　ビチーニョ ○　ジエゴ ○　ダビ・ルイス ○　ガブリエウ・バルボーザ ×　ウィリアン・アロン ○　ゴメス ×　マテウジーニョ ○　レオ・ペレイラ ×　ファブリッシオ・ブルーノ ×　ウーゴ・ソウザ ×　ビチーニョ
マリアーノナタン・シウバジャイル	イエローカード	ガブリエウ・バルボーザゴメスダビ・ルイス
アントニオ・モアメ	監督	パウロ・ソウザ
主審：　アンデルソン・ダロンコ会場：　アレーナ・パンタナウ　（クイアバー）