- Campeonato Paulista 2022カンピオナート・パウリスタ 2022
常勝軍団に導いた名将の引き抜き防止へ 会長もサポーターもお気に入りの名将は2024年まで契約延長
パウメイラスがポルトガル人のアベル・フェレイラ監督との契約更新を発表
▲ 2024年12月までの契約更新にサインしたポルトガル人のアベル・フェレイラ監督(写真は2022年3月2日のもの)(写真提供:Gazeta Press)
ブラジルのスポーツサイト「Globoesporte」によれば、このたびの契約更新により同監督にはシーズンごとに3,490万ヘアウ(日本円で約9億円)を受け取るとのことで、この金額は南米サッカー史上最高額の契約であるという。ただ、パウメイラスは契約金にまつわる報道については否定している。
パウメイラスのレイラ・ペレイラ会長は、今回の契約延長について以下のようにコメントを出した。
「我々の輝かしい107年の歴史において、アベル(・フェレイラ監督)ほど価値観を共有できている監督はいない。冷静沈着でありながら、熱いハートの持ち主で、パウメイラスの理念を深く理解してくれている。彼なら選手たちとともに素晴らしい仕事を続けてくれるし、パウメイレンセ(パウメイラスのサポーター)にさらなる多くの喜びをもたらすと確信している」
「今回は2024年12月までアベルと契約更新をしたが、個人的にはもっと長くパウメイラスを指揮してほしいと思っている。我々の目標がブラジルサッカー界全体を改善することで、そのためにアベルのような優秀な監督の存在は不可欠。彼は並外れた指揮官であり、成功への道を歩み続けている。彼が安心して仕事をこなせる環境をつくることが、我々の役目だと思う」
アベル・フェレイラ監督については、パウメイラスでの実績が買われて欧州のクラブチームからオファーが届いていた。しかし、多くのパウメイレンセは同監督の続投を切望し、YouTubeなど多くの動画配信コンテンツでも同監督の契約更新を願う発言やコメントが多く上がっていた。今回のパウメイラスからの発表に、パウメイレンセの多くが胸をなで下ろしたことは想像に難くない。
◆ アベル・フェレイラ
- 本名:
- アベル・フェルナンド・モレイラ・フェレイラ
- 生年月日:
- 1978年12月22日生まれ()
- 出身:
- ポルトガル(ペナフィエル)
- 身長:
- 178cm
- ポジション:
- 右サイドバック(現役時代)
1997年に18歳で地元ペナフィエルの下部組織からトップチームに昇格し、2000年にはビトーリア・デ・ギマリャエスに移籍。2004年にはブラガに移り、2006年からは名門スポルティングに移籍した。現役時代にポルトガル代表のキャリアはない。2011年に32歳で現役引退し、2013年からスポルティングのBチームで監督業を始めた。古巣ブラガでもBチームを指揮すると、2015年には始めてブラガでトップチームを率いた。2019年にはPAOK(ギリシャ)でも監督を務め、2020年10月にパウメイラス(ブラジル)がバンデルレイ・ルシェンブルゴ監督を解任後に出したオファーを受け入れ、同年のコパ・ド・ブラジウとリベルタドーレスの二冠を達成した。
2022.03.26
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