Torneo Grita México Clausura 2022メキシコ1部リーグ 2022 後期

5月29日に行われたリーガMX（メキシコ1部リーグ）の決勝 2nd.Leg 。パチューカで行われた「パチューカ×アトラス」は、パチューカが接戦を制した。

1st.Leg を 0-2 で落としているパチューカは、7分に先制。左サイドのライン際でパスを受けたエクアドル代表MFロマーリオ・イバーラがドリブルで2人を抜き去ってペナルティエリアに侵入すると、角度のないところから右足でファーサイドのゴールネットを揺らすシュートを決めた。

パチューカは22分に、メキシコ代表MFエリック・サンチェスが左サイドでドリブルを仕掛けて2人を抜くと、ペナルティエリアでペルー代表DFアンデルソン・サンタマリアに足を掛けられて転倒。ウルグアイ人のギジェルモ・アルマーダ監督は第4審判にPKを訴え、主審はVARのオンフィールドレビューで確認したが、サンタマリアの右足はエリック・サンチェスの足に触れていなかったとして、パチューカ側の訴えを退けた。

アトラスは40分にホセ・アベージャのボレーシュートがペナルティエリアでダニエル・アセベスにぶつかると、VARのオンフィールドレビューで確認した主審はアセベスの左手でのハンドを認定してPKを指示した。このPKをフリオ・フルチが決めて、アトラスが前半のうちに追いついた。

だが、パチューカはハーフタイムを迎える前に勝ち越す。前半アディショナルタイムの54分、ビクトル・グスマンが左から上げたアーリークロスに、ニコラス・イバーニェスが頭で合わせてゴールに沈めた。

後半、パチューカは53分にエリック・サンチェスがドリブルで最終ラインを突破して角度のないところからシュートに及んだが、相手の足に当たってキーパーの右手をかすめたボールはファーサイドへ流れてしまう。リーグ戦での順位が上のパチューカは2試合合計スコアで同点にすれば、PK戦の必要もなくタイトルを手にできたため、残り時間は圧倒的に攻め込んだが、3点目が取れず。アトラスは82分に退場者を出して数的不利に陥ったが、相手の猛攻をしのいだ。

この試合はパチューカが勝ったが、1st.Leg を 2-0 で勝っているアトラスが2試合合計スコア 3-2 でパチューカを退けてリーグ優勝。アトラスのリーグ制覇は、2021年のアペルトゥーラ（前期）に続く2期連続3度目。本田圭佑の古巣でもあるパチューカは、6年ぶり7度目のリーグ優勝とはならなかった。

リーガ BBVA Bancomer MX （メキシコ1部リーグ） 2022 決勝 2nd.Leg　（2022/05/29）
パチューカ	2-1	アトラス
オスカル・ウスターリ	GK	カミーロ・バルガス
ケビン・アルバレス グスターボ・カブラル オスカル・ムリージョ ダニエル・アセベス （ブライアン・ゴンサーレス）	DF	アンデルソン・サンタマリア  （ディエゴ・バルボーサ） ウーゴ・ネルボ  エマヌエル・アギレーラ
エリック・サンチェス （ヘスス・エルナンデス） ルイス・チャベス ロマーリオ・イバーラ （ロベルト・デ・ラ・ローサ） ビクトル・グスマン アビレス・ウルタード （フェルナンド・ナバーロ）	MF	アルド・ロチャ エドガル・サルディバル ルイス・レイェス ホセ・アベージャ アニーバル・チャラー
ニコラス・イバーニェス	FW	フリアン・キニョーネス  フリオ・フルチ  （ガディ・アギーレ）
ロマーリオ・イバーラ　07 ニコラス・イバーニェス　45+9	ゴール	45　フリオ・フルチ （PK）
ダニエル・アセベス ケビン・アルバレス オスカル・ムリージョ ルイス・チャベス	イエロー カード	アルド・ロチャ ルイス・レイェス カミーロ・バルガス
	レッド カード	アニーバル・チャラー
ギジェルモ・アルマーダ	監督	ディエゴ・コッカ
主審：　フェルナンド・エルナンデス・ゴメス 会場：　エスタディオ・イダルゴ　（パチューカ）