Liga Profesional de Fútbol de AFA 2022リーガ・プロフェシオナル 2022

8月8日にボカ・ジュニオルスへの加入を決めて、15年ぶりに母国でプレイすることになった“チキート”こと35歳の元アルゼンチン代表GKセルヒオ・ロメーロが同日、記者会見を開いた。

同日のメディカルチェックを済ませたチキートは、2024年12月までの2年半の契約にサインしたことを述べた上で、次のように述べた。

「ボカはアルゼンチンで最大のクラブだ。ラ・ボンボネーラのピッチからは鼓動を感じる。そんな聖地でゴールを守れることを感謝している。ベストを尽くして、これまでに積み上げた経験を生かして、ボカのために貢献したい」

チキートは古巣ラシン・クルブの熱心なインチャ（サポーター）であることが知られているが、ラシン戦について質問が及ぶと、チキートは邪念がないことを強調した。

「私はプロだ。たしかにラシンのインチャではあるが、サッカーは仕事。そしてボカの一員になれた今、相手がラシンであろうと私はボカのために最善を尽くす。ボカでプレイするうちは、ボカが一番だ」

そんなチキートは、ボカからオファーが来たことに感謝し、断るのは難しいと回答。そこで「もしもラシンからオファーが来ていたら？」と質問されると、「きっとイエスと回答しただろうが、ラシンからはオファーが来なかった」と明かした。

以下は、記者会見でのチキートの主な回答。

Q. 昨季は膝の負傷でリハビリに費やした期間が長かったが、その後の体調は？
「身体的にはとても元気だ。監督からミニゲームに出てくれと言われたら、すぐに問題なく出られる状態にある」

Q. アルゼンチン代表に復帰したい気持ちは？
「今はチャンスを与えてくれたボカに恩返しすることしか考えていない。代表への復帰なども含めて、他のことはいずれついてくるかもしれないし、こないかもしれない」

Q. ボカを選んだ決め手は？
「いろいろあるが、マルコス・ロホの存在は大きいかな。彼とは親友で、普段から連絡を取り合っているんだ。また彼といっしょに試合に出たいと思っていた」

Q. ボカからのオファーは以前にもあった？
「マンチェスター・ユナイテッド時代にもあった。（当時ボカを指揮していた）ギジェルモ・バロシュケロット監督から電話をもらったけど、そのときはマンチェスター・ユナイテッドへの違約金がたくさん必要だったこともある。今は状況が全く異なり、フリーで加入できるから障害はなかった」

Q. 欧州のクラブからオファーは？
「プレミアリーグのクラブからオファーはあったが、家族と話し合った上で、アルゼンチンに戻りボカに加入することが最善だと考えた。今回の決断は私の人生で最高の決断のひとつだと思う」

これからチキートは、アグスティン・ロッシとポジション争いをすることになる。