Campeonato Brasileiro Serie A 2024ブラジル全国選手権 1部 2024

12月8日に行われたカンピオナート・ブラジレイロの第38節。サンパウロ州の州都サンパウロで行われた「パウメイラス×フルミネンセ」は、敵地に乗り込んだフルミネンセが貴重な勝ち点3を獲得してセリエB降格を免れた。

負ければ降格の可能性をはらむフルミネンセは、キックオフ直後のコーナーキックで元ブラジル代表DFチアゴ・シウバのヘディングシュートがクロスバーを直撃する決定機を演出。対するパウメイラスは19分にブラジル代表MFハファエウ・ベイガが左足で直接フリーキックを放ったが、ボールはわずかに枠を逸れた。

ゴールが生まれたのは37分。ノナートがセンターサークル付近から最終ラインの裏めがけてスルーパスを出すと、右サイドを駆け上がったケビン・セルナがバンデルランに奪われかけたボールを奪い返してペナルティエリアに到達。カットインしたケビン・セルナは、遅れて戻ってきたムリーロも振り切ると左足でゴール隅に流し込んだ。

奇跡の逆転優勝を信じて逆転したいパウメイラスは、後半の開始直後にホセ・マヌエル・ロペスが右からのクロスに頭で合わせるも、枠を捉えたボールはキーパーに弾き出されてしまう。51分には右からのクロスのこぼれ球をペナルティエリアの左側で拾ったバンデルランが左足を振り抜いてゴールを決めたかに思われたが、VARのオンフィールドレビューで（右からのクロスが上がった瞬間ファーサイドにいた）ドゥドゥがオフサイドだったとジャッジされてノーゴールとなった。

66分にカイオ・パウリスタ、マルコス・ホッシャ、ガブリエウ・メニーノの3人を投入したパウメイラスは、70分には元アルビレックス新潟のブラジル代表FWホニも投入して交代枠を使い切ったが、最後までゴールを奪えず3連覇とはならなかった。

一方、連勝でシーズンを締めくくったフルミネンセは、最終的に13位まで順位を上げて翌年のスダメリカーナ出場権を獲得するに至った。

試合後、38歳の元ブラジル代表DFチアゴ・シウバは「非常に複雑な6ヶ月間だったが、今日我々は肩の荷を下ろせる。様々なプレッシャーにさらされ、サポーターからはときにブーイングも浴びた。今季の自分やチームのパフォーマンスには満足していないけれど、最後に連勝できてフルミネンセが偉大であることを証明できたと思う」と困難な約半年間を振り返った。

カンピオナート・ブラジレイロ 2024　第38節　（2024/12/08）
パウメイラス	0-1	フルミネンセ
ウェベルトン	GK	ファービオ
ジャイ （マルコス・ホッシャ） グスターボ・ゴメス ムリーロ バンデルラン （カイオ・パウリスタ）	DF	サムエウ・シャビエル チアゴ・シウバ チアゴ・サントス ガブリエル・フエンテス
アニーバル・モレーノ （ドゥドゥ） リチャール・リオス エステバン ハファエウ・ベイガ （ホニ） マウリシオ （ガブリエウ・メニーノ）	MF	マルチネッリ ノナート （マノエウ） ジョン・アリアス  リーマ ケビン・セルナ  （ケーノ）
ホセ・マヌエル・ロペス	FW	ヘルマン・カノ  （カウア・エリーアス）
	ゴール	37　ケビン・セルナ
	イエロー カード	ヘルマン・カノ  リーマ
アベル・フェレイラ	監督	マノ・メネーゼス
主審：　ハモン・アバッチ・アベウ 会場：　アリアンツ・パルキ　（サンパウロ）