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元Jリーガーで海外8カ国でもプレーした田島翔（42歳）が今秋、ポルトゥゲーザ・ロンドリネンセで引退試合を開催することを公表した。

引退試合は、体がボロボロになってみすぼらしい姿を見せる前に、元気なうちにひとつの区切りとして開催するもの。引退試合以降も現役は続けるが、静かにフェードアウトしていくと田島は説明している。

「“キングカズ”こと元日本代表FW三浦知良さんとブラジルに憧れてサッカーを始め、そのブラジルで引退できるのは幸せなサッカーキャリアだったと思っています」

ポルトゥゲーザ・ロンドリネンセのダイレクターとしての顔も持つ田島は、今年2月に日本人中学生5人のブラジル遠征を仲介。そのなかの1人である松元海風（まつもとみかぜ：14歳）が同クラブのU-15に加入することも内定した。

「松元くんは幼稚園から兵庫県のインターナショナルスクールに通っており、その関係者にロンドリーナとのつながりがあったことも加入の後押しとなりました」

「（松元を）2〜3年しっかりと育てたうえで『ブラジルの有名クラブを経由し、ヨーロッパ移籍が実現するモデルケースを作りましょう』といった話をポルトゥゲーザの会長としています」
田島が描いているのは、日本人のサッカー少年向けに“日本→南米→欧州”という新たなステップアップの道筋を確立することだ。

「彼（松元海風）には後に続く日本人選手の目標となるような選手に、ぜひ成長してほしいと思います」
田島が松元に寄せる期待は大きい。

このたびのブラジル挑戦を受けて、松元は次のような抱負を述べている。
「海外挑戦の環境を作ってくれた両親やブラジルに感謝し、全試合出場、そして勝利という結果で貢献できるように頑張ります」

松元は6月上旬にもブラジルへ渡航し、チームに合流する予定だ。

（文・写真：田島翔、編集：Goleador編集長 西野寿洋）