- Campeonato Brasileiro Serie A 2014ブラジル全国選手権 1部 2014
今年で現役を引退するアレックスが憧れた先輩は神様ジーコ
ジーコを尊敬して手本にもしていた元ブラジル代表MFアレックス
▲ 自身が尊敬するジーコ(右)との記念撮影に興じるアレックス(左)
アレックスことアレッサンドロ・ジ・ソウザは1977年生まれの37歳。地元コリチーバでデビューすると、1997年から所属したパウメイラスではリベルタドーレス優勝やトヨタカップ出場などでその名を知らしめた。2004年から約8年間在籍したフェネルバフチェ(トルコ)では現地で深く愛され、イスタンブール市内にはアレックスの銅像が設置されているほどだ。
現役の最後を古巣で過ごしたアレックスはいつしか「コリチーバのアイドル」としてサポーターに愛され、7日に行われた試合ではアレックスがピッチを去るときにサポーターはスタンディングオベーションで彼を送り出した。
正確無比の左足で数々の美しいパスやゴールを創造したアレックスが、幼少期に憧れていたのは元日本代表監督のジーコだったという。
「私はジーコから様々なことを学んだ。ゴールを決めるコツや、精度の高いパスを出す方法などはすべてジーコを見て吸収した。私のアイドルは紛れもなくジーコだ」
事実、アレックスは過去にジーコと会って写真集やサインをもらったときは、満面の笑みでその喜びを表現してきた。アレックスにとって、ジーコは憧れの存在だったのである。
アレックスの引退試合となった2014年12月7日。コリチーバのイレブンが身につけたユニフォームの背中には「ALEX Obrigado Capitão(アレックス ありがとう!キャプテン)」という文字が刻印されていた。チーム総出で、アレックスの功績を讃える姿勢を前面に押し出していた。
ホナウジーニョ・ガウーショやカカなどと同世代であったことが災いしたかはともかく、ブラジル代表には定着しなかったアレックス。しかし2003年にはクルゼイロで勝ち点100の優勝に貢献するなど、クラブチームでは数々の偉大な功績を残して、彼は伝説となった。
当時クルゼイロを指揮していたバンデルレイ・ルシェンブルゴ氏は、当時を振り返ってアレックスの存在感を次のように表している。
「アレックスは司令塔としてもキャプテンとしても偉大な存在だった。彼の活躍がなければ、私は当時の給料の半額をクルゼイロに返還してもいい。それくらい当時のアレックスの活躍は素晴らしいものだった。アレックスの引退は、ひとつの時代が終わったことを意味していると思う」
2014.12.08
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