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真偽不明のコカイン疑惑を放送したラジオ局にコロンビア外務省が激怒
オーストラリアのラジオ局がコロンビアを中傷する放送 コロンビア外務省は文書で猛抗議
▲ オーストラリアのラジオ局に真偽不明のコカイン所持の噂を立てられたハメス・ロドリゲス。当事者にとっては迷惑千万であるに違いない
地元紙の記事によれば、真偽不明の噂を発信したのはオーストラリアのラジオ局「Triple M」で、6月24日の番組内においてコロンビアと代表チームを中傷した。コロンビアはコーヒー豆の栽培と輸出が盛んな国として有名だが、これを話題のきっかけにして同局は次のような主張を発信した。
「コロンビアはコーヒー豆のおかげで成長していると知られていて、多くのコーヒー豆農家が生計を立てている。だが彼らの中にはコーヒーを栽培しているように見せかけて、こっそりとコカインを栽培・流通させている者がいる。そうしたコカインなどの麻薬栽培が、コロンビア経済の一端を担っている」
さらには、コカインがコロンビア代表選手の一部にも広まっているなどとして、ファルカオとハメス・ロドリゲスの実名まで挙げたという。
この放送に対し、コロンビア政府は「国際的な差別発言だ」と激怒。コロンビア外務省は「真剣に世界の麻薬問題と戦っている我が国への冒涜。国に甚大な被害をもたらしかねない事実無根の噂を許すわけにはいかない」として、同局の取締役に抗議文を送ったことを明らかにした。そして、シドニーにあるコロンビア大使館も「オーストラリアの精神にも反しているのは明白であり、放送されたコメントの内容を断固拒否する」との声明を出している。
コロンビア外務省は「ありもしない噂が放送局から発信されたことは由々しき事態」として、放送内容の是正勧告と被害者全員への謝罪を要求。さらに、オーストラリアの法律に則ってコメントの主と番組責任者を厳正に処罰するよう求めていることも公にした。
オーストラリアのラジオ局「Triple M」は、「事実関係を把握していないのでお答えできない」としている。
2014.06.25
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