Campeonato Paulista 2024カンピオナート・パウリスタ 2024

4月7日に行われたカンピオナート・パウリスタの決勝で、パウメイラスはサントスを破って優勝。タイトルを手にしたブラジル代表FWエンドリッキは、試合後に心境を語った。

2年前のブラジレイロンで16歳にしてトップチームデビューを果たした17歳の若きアタッカンチ（ポルトガル語でフォワード）は、これまでパウメイレンセ（パウメイラスのサポーター）を魅了してきたが、セレソン（ブラジルA代表）に招集されてからはセレソンのサポーターも魅了。そして今年は別の国で別のクラブのサポーターを魅了したいと考えている。

「私は（現時点では）次世代の選手にあたることを理解している。それでもこれまでに多くの経験を積むことができた。私には『すべての子どもたちのアイドルになりたい』という夢があるんだ。私のことを好きじゃない子もきっといるだろうから難しいと思うけど、そんな子たちにも好きになってもらえるようにしたいし、私のプレイを見て“エンドリッキみたいになりたい！”と思ってもらえるアイドルになりたい。すべての小さな子どもたちのアイドルにね」

エンドリッキはこの日、カンピオナート・パウリスタのタイトルを手にできたことを心から喜んだ。

「今日の試合は、U-11時代に初めてアリアンツ・パルキのピッチに立ったときのような気分になった。こみ上げてくるものがあったし、私と家族の人生をすべて変えてくれた場所だから、ここ（パウメイラス）の一員になってプロ生活を送れたことをすごく感謝している。神に感謝するしかない」

エンドリッキは18歳になる今年7月にはレアル・マドリーの選手としてプレイする予定。緑色（パウメイラス）のユニフォームに袖を通してピッチに立つ期間は、あと2ヵ月ちょっとだ。先の国際親善試合でブラジル代表に合流したときには、諸先輩方からレアル・マドリー移籍について聞かれたという。

「セレソンに合流していたとき、ビニシウス・ジュニオールとホドリゴからは『いつマドリーに来るの？』と尋ねられた。ルーカス・パケターとブルーノ・ギマリャイスたちも『いつマドリーに行くの？』と尋ねてきたんだ。パウメイラスを去ることはわかっているけど、パウメイラスのメンバーである限り私の意識は常にここにあるよ」

「パウメイラスは、何もなかった私を信頼して育ててくれたクラブ。だからとても感謝しているし、大好きなクラブなので何らかの形で恩返ししなければと思っている。今日の優勝は、パウメイラスに関わる全員と、すべてのパウメイレンセのためのものだから」

17歳の神童がパウメイラスで手にしたタイトルは、この日の優勝で5度目。過去には一昨年と昨年のブラジレイロン、昨年の州選手権、そして同年のスーペルコパ・ド・ブラジウでもトロフィーを掲げている。残り2ヵ月ちょっとの在籍中に、エンドリッキはどんなプレイでパウメイレンセを魅了してくれるだろうか。