Copa Libertadores 2016コパ・リベルタドーレス 2016

7月13〜14日に行われたコパ・リベルタドーレスの準決勝 2nd.Leg 。コロンビアのメデジンで行われた「アトレティコ・ナシオナル×サンパウロ」は、ミゲル・アンヘル・ボルハの2ゴールでアトレティコ・ナシオナルが逆転勝利を収めた。

試合はサンパウロが8分に先制。左サイドからのクロスをジョナタン・カレーリが頭で合わせてゴールへと流し込んだ。ところがアトレティコ・ナシオナルは、15分にスルーパスで相手の最終ラインの裏へ飛び出したミゲル・アンヘル・ボルハが左足でゴールネットを揺らして 1-1 とした。これでサンパウロが決勝へ進むには、さらに2点を取ることが“絶対条件”となった。

その後互いに何度か決定機を作った前半、サンパウロはアディショナルタイムにビッグチャンスを演出。浮き球のパスで最終ラインの裏へ抜け出したウジソンがペナルティエリアで追いかけてきたダニエル・ボカネグラと交錯して転倒し、誰もがPKかと思われた。だが主審はPKをとらず、さらにはこのジャッジに抗議したリカルド・セントゥリオンにイエローカードを提示した。この直後に前半終了の笛が鳴ると、サンパウロのイレブンは主審に詰め寄って激しく抗議した。

後半、アトレティコ・ナシオナルは58分に右サイドの高い位置でボールを拾ったマルロス・モレーノがペナルティエリアに切れ込んで左足を振り抜いたが、シュートはファーサイドのポストをかすめて枠外に逸れた。さらに60分には少ない人数でサンパウロの最終ラインを崩したが、オルランド・ベリーオのシュートはカバーに戻ったブルーノが身を挺して弾いてゴールを死守した。その後もしばらくはアトレティコ・ナシオナルの時間帯が続き、サンパウロは守勢を強いられた。

サンパウロは早めに3人の交代枠を使ったが、これが裏目に出てしまう。76分にペナルティエリアで相手のクロスを止めようとした際、反射的に上がったカルリーニョスの右腕にボールが直撃。主審はハンドをとってアトレティコ・ナシオナルにPKを与えた。サンパウロのイレブンは主審に詰め寄って抗議したが判定は覆らず、このPKをボルハが難なく決めてアトレティコ・ナシオナルが逆転した。

サンパウロは、自分たちに不利なジャッジを連発している審判団に対して怒りが収まらず、7分以上に及ぶ猛抗議を続けた。その結果、ミシェウ・バストス、ウェズレイ、そしてディエゴ・ルガーノが相次いで退場処分となり、サンパウロは3人少ない状況であと4点を奪わなければならない事態に。この時点でサンパウロの決勝進出は絶望的となった。

連敗を喫したサンパウロは、2006年以来となる10年ぶりの決勝進出ならず。対するアトレティコ・ナシオナルは1995年以来21年ぶりの決勝進出を果たした。アトレティコ・ナシオナルがリベルタドーレスで優勝したのは1989年の一度だけで、もし今年優勝すれば「27年ぶりの南米王者」となるが、果たして？

コパ・リベルタドーレス 2016 準決勝 2nd.Leg　（2016/07/13）
アトレティコ・ナシオナル （コロンビア）	2-1	サンパウロ （ブラジル）
フランコ・アルマーニ	GK	デニス
ダニエル・ボカネグラ （フェリペ・メンドーサ） ダビンソン・サンチェス アレクシス・エンリケス （ディエゴ・アリアス） ファリ・ディアス	DF	ブルーノ ディエゴ・ルガーノ ホドリーゴ・カイオ エウヘニオ・メナ （カルリーニョス）
アレハンデル・メヒーア セバスティアン・ペレス （アレハンドロ・ゲーラ） オルランド・ベリーオ マクネリ・トーレス マルロス・モレーノ	MF	チアゴ・メンジス ウジソン （アラン・カルデッキ） ウェズレイ リカルド・セントゥリオン （ルイス・アラウージョ） ミシェウ・バストス
ミゲル・アンヘル・ボルハ	FW	ジョナタン・カレーリ
ミゲル・アンヘル・ボルハ　15 （PK）　ミゲル・アンヘル・ボルハ　78	ゴール	08　ジョナタン・カレーリ
アレハンデル・メヒーア ダニエル・ボカネグラ	イエロー カード	ウジソン チアゴ・メンジス ディエゴ・ルガーノ ウェズレイ リカルド・セントゥリオン カルリーニョス
	レッド カード	ミシェウ・バストス ウェズレイ ディエゴ・ルガーノ
レイナルド・ルエーダ	監督	エドガルド・バウサ
主審：　パトリシオ・ポリック　（チリ） 会場：　エスタディオ・アタナシオ・ジラルドー　（メデジン）