CONMEBOL Libertadores 2022コンメボル・リベルタドーレス 2022

10月29日にエクアドルのグアヤキルで行われたコンメボル・リベルタドーレスの決勝「フラメンゴ×アトレチコ・パラナエンセ」は、フラメンゴが点差以上の内容で勝利を収めて3年ぶりの優勝を果たした。

3年連続でブラジル勢同士の対決になった決勝。現地時刻では午後3時。晴れ渡る青空の下で始まった試合は、立ち上がりはフラメンゴがボールを支配したが、最初のチャンスはアトレチコ・パラナエンセが創造。11分、ビチーニョがペナルティエリアで右足を振り抜くと、直後のロングスローではアレックス・サンターナがゴール前でジャンピングボレーシュートに及んだが、ボールはクロスバーの上を通過した。

一方のフラメンゴは15分頃に元ブラジル代表DFフィリッピ・ルイスが左足首を負傷してしまい、出場を続けようとするも交代を求めて19分に負傷退場してしまうアクシデントに見舞われた。

膠着状態が続いた前半は、終了間際にアトレチコ・パラナエンセが退場者を出してしまう。43分、ルーズボールを追いかけたペドロ・エンリーキがスライディングでクリアを試みたが、同選手を追い抜くようにボールを先に触ったアイルトン・ルーカスを転倒させてしまった。すでにカードをもらっていたペドロ・エンリーキは、このファウルで2枚目のイエローカードを受け、フェリポンことルイス・フェリッピ・スコラーリ監督は第4審判に猛抗議しても判定は覆らなかった。

すると数的有利になったフラメンゴは、前半のアディショナルタイムに先制。49分、右サイドでボールをキープしたブラジル代表MFエベルトン・ヒベイロがワンツーで押し上げると、右足で低いクロスを供給。ゴールエリアへ駆け込んだ“ガビゴウ”ことブラジル代表FWガブリエウ・バルボーザが、左足ボレーでゴールに押し込んだ。

後半、フラメンゴは50分にウルグアイ代表MFジョルジアン・デ・アラスカエータのスルーパスで“ガビゴウ”がペナルティエリアに入ったが、右足を振り抜くもシュートはキーパーが正面でブロック。61分には素早いパスワークから最後はブラジル代表FWペドロがペナルティアークで左足を振り抜いたが、シュートはわずかに浮いた。

引き続きボールを支配するフラメンゴに対し、アトレチコ・パラナエンセは前線の選手を中心に74分までに交代枠を使い切った。しかし数的不利の影響は否めず、アトレチコ・パラナエンセは守勢を強いられる一方だった。

アトレチコ・パラナエンセは81分にウルグアイ代表MFダビ・テランスがペナルティエリアの外から左足でミドルシュートを放つと、キーパーのファンブルを誘ったが、ウルグアイ代表FWアグスティン・カノービオはこぼれ球をシュートには持ち込めず。85分にはセットプレイを得たが、ダビ・テランスのフリーキックに会わせた元セレッソ大阪のパブロによるヘディングシュートは枠を捉えられなかった。

アトレチコ・パラナエンセは90分にダビ・テランスが左足で直接フリーキックを放ったが、枠を捉えたボールはキーパーにキャッチされる。後半のアディショナルタイムは5分設けられ、終始ボールを支配したフラメンゴがリードを守り抜いてタイトルを手にした。

フラメンゴのリベルタドーレス優勝は、2019年以来3年ぶり3度目。得点王はフラメンゴのペドロで12ゴール。

コンメボル・リベルタドーレス 2022 決勝　（2022/10/29）
フラメンゴ （ブラジル）	1-0	アトレチコ・パラナエンセ （ブラジル）
サントス	GK	ベント
ホジネイ ダビ・ルイス レオ・ペレイラ フィリッピ・ルイス （アイルトン・ルーカス）	DF	ケウベン ペドロ・エンリーキ チアゴ・エレーノ アビネル・ビニシウス
チアゴ・マイア （アルトゥーロ・ビダル） ジョアン・ゴメス エベルトン・ヒベイロ ジョルジアン・デ・アラスカエータ （ビクトル・ウーゴ）	MF	ウーゴ・モウラ （ダビ・テランス ） フェルナンジーニョ アレックス・サンターナ （マテウス・フェリッピ）
ガブリエウ・バルボーザ （エベルトン・セボリーニャ） ペドロ	FW	ビットル・ブエーノ （アグスティン・カノービオ ） ビットル・ホッキ （パブロ） ビチーニョ （ホムーロ）
ガブリエウ・バルボーザ　45+4	ゴール
ジョルジアン・デ・アラスカエータ アルトゥーロ・ビダル	イエロー カード	ペドロ・エンリーキ アレックス・サンターナ ホムーロ
	レッド カード	ペドロ・エンリーキ
ドリバウ・ジュニオール	監督	ルイス・フェリッピ・スコラーリ
主審：　パトリシオ・ロウスタウ　（アルゼンチン ） 会場：　エスタディオ・モヌメンタル・イシドロ・ロメーロ・カルボ　（グアヤキル ）