- CONMEBOL Libertadores 2023コンメボル・リベルタドーレス 2023
メレンティエルはなぜレンタル元との大一番に出場できたのか 理由はボカの全額給料負担+その他の条件
リベルタドーレスの準決勝でミゲル・メレンティエルがパウメイラスに出場できた理由
▲ 5日のアリアンツ・パルキでもスタメンで出場したウルグアイ人FWミゲル・メレンティエル(左)は、前半にウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニの先制ゴールをアシストした(写真提供:Globoesporte)
その理由は、レンタル移籍での所属にも関わらず、メレンティエルの給料をボカが全額負担していて、さらには買い取りのオプションも設定しているからだった。ゆえに、パウメイラスから「メレンティエルを起用しないで」と言われない状況に持ち込めたのである。
レンタル移籍で加入している選手については、レンタル元との試合には出場が許されない禁止事項があるのが通例だ。しかし今年のメレンティエルについては、この条項に該当しなかったという。
パウメイラスからボカへレンタルで加入したメレンティエルは、同胞のウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニの加入により一時はポジションを失った。今季のCBF(ブラジルサッカー連盟)は1試合における外国人選手の登録を5人までとしていたが、メレンティエルが5月に加入した日の10日後に“外国人枠”が7に増えたことも、メレンティエルの出場機会獲得を後押しした。
10月5日現在でボカは、メレンティエルの買い取りについては正式な決定を下していない。しかし、ボカのファン・ロマン・リケルメ副会長は「年末までの最重要事項は、偉大なメレンティエルを獲得できるかどうかだ」と述べていて、メレンティエルの完全移籍での獲得にも意欲的だ。
メレンティエルの契約金については、パウメイラスが権利の80%に対して150万ドル(日本円で約2億4千万円)であるのに対し、ボカが買い取りオプションに提示している金額は(非公式ではあるが)300万ドル(日本円で約4億5千万円)と推定されている。メレンティエルは、パウメイラスよりもボカからより高く評価されている。
自らが貸し出した選手の活躍により、リベルタドーレス敗退を強いられたパウメイラス側の心中はいかほどか。
◆ ミゲル・メレンティエル
- 本名:
- ミゲル・アンヘル・メレンティエル・グラシアス
- 生年月日:
- 1996年2月29日生まれ()
- 出身:
- ウルグアイ(パイサンドゥ)
- 身長:
- 180cm
- ポジション:
- フォワード
2017年に名門ペニャロールに加入したが、すぐに貸し出されたエル・タンケ・シスレイでデビュー。2017-2018シーズンにはロルカFC(スペイン)に、同シーズンにはバレンシア(スペイン)のメスタージャにそれぞれレンタル移籍をした。その後ゴドイ・クルス(アルゼンチン)にも渡って結果を出したが、2020年9月に加入したデフェンサ・イ・フスティシア(アルゼンチン)での在籍期間が最も良い結果を出した。2022年5月にパウメイラス(ブラジル)に完全移籍で加入し、2023年1月末にレンタルでボカ・ジュニオルス(アルゼンチン)に身を移して活躍。ボカのフロントからの評価も高く、2023年末には買い取りオプションを行使して完全移籍を果たした。
2023.10.05
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