
- Primera División de Chileチリ1部リーグ

降格の危機から救った名将の放出阻止へ チリ代表の新監督候補に挙がっているキンテロス氏の去就は?
チリの名門コロコロがグスターボ・キンテロス監督との契約更新を急いでいる理由

▲ 昨年低迷していたコロコロの指揮官に就任して1部残留に導いただけでなく、コパ・チレ優勝や国内リーグ首位など成果を上げているグスターボ・キンテロス監督(写真提供:Colo-Colo)
チリ代表は、7日の南米予選でペルーに 0-2 で敗れ、8位に低迷。上位国との勝ち点差は広がる一方で、ワールドカップ出場の可能性が日に日に薄れていく渦中にある。不振を理由にウルグアイ人のマルティン・ラサルテ監督解任論まで出ており、同連盟が監督人事に動き出しているとの情報も上がっている。
現時点ではあくまで非公式の情報だが、同連盟がリストアップしている新監督候補にキンテロス氏の名前もあるとのこと。昨年10月にコロコロの監督に就任すると降格の危機に瀕していたチームを残留に導き、今季は(2021年10月9日現在で)首位。さらには6月から9月にかけて開催されたコパ・チレ(チリの国内カップ戦)でも優勝するなど、その実績と手腕を同連盟が高く評価しているとみられる。
そんなキンテロス氏がチリ代表に引き抜かれるのを防ぐべく、コロコロは同氏との契約更新を急いでいるのである。コロコロが同氏と交わしている契約期間は2021年12月31日までで、それまでにといわずできるだけ早く契約更新を済ませてしまいたい思惑が、コロコロ側にあるという。2022年はリベルタドーレスにも参戦することが決まっているだけに、コロコロとしては同氏に去られるのをどうにか防ぎたい構えだ。
チリ代表は10日と14日にも南米予選の試合を控えていて、その結果次第では連盟が監督人事を加速させる可能性もあるだけに…
昨年低迷していたコロコロを見事に復活させて、チリ全土に700万人もいるとされるコロコリノス(コロコロのサポーター)のハートをつかんだ56歳のアルゼンチン人は、コロコロで契約更新にサインするのか。それとも、チリ代表の指揮官として新たな一歩を踏み出すほうに心が動くのか。
◆ グスターボ・キンテロス
- 本名:
- グスターボ・ドミンゴ・キンテロス・デサバト
- 生年月日:
- 1965年2月15日生まれ()
- 出身:
- アルゼンチン(サンタフェ)
- 身長:
- 181cm
- ポジション:
- ディフェンダー(現役時代)
1987年にタジェーレス・デ・レメディオス・デ・エスカラーダの下部組織からトップチームに昇格すると、翌1988年にはボリビアに活躍の場を移してレギュラーに定着。1994年までボリビアで選手生活を送り、ボリビア国籍を取得した1993年からは引退までボリビア代表に招集されて活躍した。1994年のサン・ロレンソ加入で6年ぶりに母国復帰を果たし、1998年にアルヘンティノス・ジュニオルスで現役引退。2003年からは監督業を始めて、2010〜2012年にはボリビア代表、2015〜2017年にはエクアドル代表を率いたことも。2020年10月からはコロコロ(チリ)を指揮している。元ボリビア代表。
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2021.10.08
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