Supercopa Argentina 2022スーペルコパ・アルヘンティーナ 2022

3月1日にサンティアゴ・デル・エステーロで行われたスーペルコパ・アルヘンティーナ「ボカ・ジュニオルス × パトロナート」は、アルゼンチン代表FWダリオ・ベネデットのハットトリックでボカが快勝した。

スーペルコパ・アルヘンティーナは、前年のリーガ・プロフェシオナル（国内リーグ）王者とコパ・アルヘンティーナ（国内カップ戦）王者が対戦する大会で、日本サッカー界で例えるなら「富士フイルム・スーパーカップ」のような位置づけ。ブラジルでも「スーペルコパ・ド・ブラジウ」が開催されている。2019年を最後にCOVID-19（新型コロナウイルス感染症）のパンデミックなどで中断していたが、今年は3年ぶりに開催される運びとなった。

試合は、総合力で上回るボカが序盤から相手を圧倒。23分にはペナルティエリアの手前で相手を引きつけたダリオ・ベネデットが右にパスを出すと、ルカ・ランゴーニがフリーで右足を振り抜いた。シュートはキーパーが左足に当てて跳ね返したが、なおも攻め込んだボカは33分に、右からのクロスがペナルティエリアでマティアス・ルイス・ディアスのハンドを誘ってPKを得た。ところが、このPKはVARのオンフィールドレビューを経て、主審が意図的なハンドではないとジャッジし、PKを取り消す事態に。この判定にはスタンドのボケンセ（ボカのサポーター）から激しいブーイングが轟いた。

それでもボカは42分、左サイドのペナルティエリア付近でボールを持ったニコラス・フィガルが、一旦下がった上で切り返して縦に切れ込んでグラウンダーのクロスを供給。ベネデットが右足で合わせてゴールに流し込み、先制した。

後半もボカのペースで、追加点を狙いに出る。すると52分、パラグアイ代表MFオスカル・ロメーロのコーナーキックに、ベネデットが頭で合わせてゴールに叩き込んだ。

さらに62分には、コロンビア代表FWセバスティアン・ビジャがペナルティエリア付近で同胞のコロンビア代表DFフランク・ファブラのオーバーラップを待ち、ペナルティエリアの左側へスルーパスを出した。勢いよくオーバーラップしたファブラがグラウンダーのクロスを上げると、ベネデットが右足でゴールに沈めてハットトリックを達成した。

ボカのスーペルコパ優勝は、PK戦で勝った2018年以来、5年ぶり2度目。

スーペルコパ・アルヘンティーナ 2022　（2023/03/01）
ボカ・ジュニオルス	3-0	パトロナート
ハビエル・ガルシア	GK	フリオ・サルバ
ルイス・アドビンクラ ファクンド・ロンカリア （ブルーノ・バルデス） ニコラス・フィガル フランク・ファブラ	DF	マティアス・ルイス・ディアス セルヒオ・オヘーダ （ナサレーノ・ソリス） クリスティアン・ゴンサーレス ルーカス・クルスキ ファクンド・コボス
アラン・バレーラ エセキエル・フェルナンデス （クリスティアン・メディーナ） オスカル・ロメーロ （ファン・ラミーレス）	MF	ファン・バリナーガ ブライアン・ニエバス （ガストン・ノベーロ） ニコラス・ドミンゴ （ホルヘ・バルデス・チャモーロ ）
ルカ・ランゴーニ （ノルベルト・ブリアスコ） ダリオ・ベネデット （ミゲル・メレンティエル） セバスティアン・ビジャ	FW	ファン・クルス・エスキベル （アレキサンデル・ソサ） イグナシオ・ルッソ （ファビオ・バスケス）
ダリオ・ベネデット　42 ダリオ・ベネデット　52 ダリオ・ベネデット　62	ゴール
ファクンド・ロンカリア	イエロー カード	ブライアン・ニエバス ファビオ・バスケス
ウーゴ・イバーラ	監督	ワルテル・オッタ
主審：　アンドレス・メルロス 会場：　エスタディオ・ウニコ・マドレ・デ・シウダデス　（サンティアゴ・デル・エステーロ）