かつてバルサの10番を背負ったヒバウドは41歳の今もまだまだ現役
元ブラジル代表のヒバウドは自身が会長を務めるモジ・ミリンでの現役続行を表明

▲ 41歳になった今も自身が代表を務めるモジ・ミリンで現役を続けているヒバウド
ヒバウドは1972年生まれの41歳。ジュニーニョ・ペルナンブカーノと同じペルナンブーコ州の州都ヘシフィ出身で、地元の名門サンタ・クルスでデビューすると、コリンチャンスやパウメイラスなどで活躍。その後、デポルティーボ・ラ・コルーニャを経て1997年にバルセロナへ移籍した。背番号が11だった頃はソニー・アンデルソン(9番)、ジオバンニ(10番)とともにブラジルトリオとして前線を形成。ルイ・ファン・ハール監督の就任によって“バルサのオランダ化”が進んだときも、ヒバウドはチームの中心選手であり続け、獅子奮迅の活躍をみせた。
ヒバウドの特筆すべきプレイは、2000-2001シーズンのリーガ・エスパニョーラ最終節。バレンシアとの4位争いで、ヒバウドが達成したハットトリックは伝説と化した。とりわけ88分にフランク・デ・ブール(当時オランダ代表)から出された浮き球のパスを胸でトラップして頭上に上げると、オーバーヘッドキックでゴールに蹴り込んだ3点目のゴールに対する評価は非常に高く、(当時スペイン代表の)ルイス・エンリケや現地メディアからは「キャプテン翼」と絶賛されているゴールである。
2013年はサンカエターノに所属してゴールも決めてはいるが、持病である膝のケガとの闘いを強いられて出場数は多くなかった。サンカエターノのブラジレイロン3部降格を受けて、ヒバウドは自身が会長を務めるモジ・ミリンでの現役続行を決意。1年限りでなく翌年もプレイするつもりようで、2015年まではブラジルでヒバウドが見られることとなる。
モジ・ミリンには現在、ヒバウドの息子であるヒバウジーニョ(18歳)が在籍。アタッカンチとして活躍しており、もしもヒバウドがピッチに立てば親子揃っての共演もあるとして、現地メディアも密かに注目している。
2013.12.20
当サイトに掲載された文章の著作権は、すべて Goleador に帰属しています。無断での複製・転載・引用など二次利用は固く禁じています。
- 麻雀との二刀流を続ける田島翔がブラジルと日本の架け橋に 現役を続けながらダイレクターも兼任へブラジル関連情報
- 他会場の結果は関係なし 終了間際のゴールで勝ちきったボタフォゴが29年ぶり2度目の優勝を果たすカンピオナート・ブラジレイロ 2024
- 今シーズンは苦しんだ昨年の南米王者 最終節でパウメイラスを相手に競り勝ち自力で残留決定カンピオナート・ブラジレイロ 2024
- アトレチコ・ミネイロが残留 “ルチョ”ことルイス・ゴンサーレス監督率いる名門は失意の2部降格カンピオナート・ブラジレイロ 2024
- レッドブル・ブラガンチーノの粘りで残留争いは熾烈に 降格の恐れが最も高いのは前年の南米王者か?カンピオナート・ブラジレイロ 2024
- コロンビア人選手のゴールで接戦を制したフルミネンセ それでもまだ残されているセリエB降格の危機カンピオナート・ブラジレイロ 2024
- 40歳でブラジルサッカー界での歩みを進める田島翔の自叙伝が発売 皇帝アドリアーノとのエピソードもブラジル関連情報
- キングカズに憧れてプロになった男が40歳になって叶えた夢 王国ブラジルで新たな一歩を踏み出すカンピオナート・パラナエンセ 2023 3部