Campeonato Paranaense 2023 Terceira Divisãoカンピオナート・パラナエンセ 2023 3部

キングカズに憧れてプロになった男が40歳になって叶えた夢 王国ブラジルで新たな一歩を踏み出す

元ロアッソ熊本の田島翔がブラジル・パラナー州のプロクラブ(アトレチコ・カンベ)に入団
▲ 小学校の卒業文集にも書いた夢を40歳で叶えた田島翔(写真提供:田島翔)
あきらめなければ何歳になっても夢を叶えられる。それを体現した男が、サッカー王国ブラジルで新たな一歩を踏み出す。

40歳の田島翔は9月中旬に、ブラジル南部のパラナー州へと旅立つ。すでに契約を交わしている同州3部のアトレチコ・カンベのメンバーに加わり、9月から始まる大会に出場するためだ。

かつてFC琉球で活躍し、ロアッソ熊本にも所属した元Jリーガーの田島は、クロアチアやスペイン、アメリカなど各国のクラブを渡り歩いてきた。そんな田島がサッカーを始めたきっかけは、“キングカズ”こと元日本代表FW三浦知良。ブラジルでプロのキャリアをスタートさせたカズに憧れた少年時代の田島は、小学校の卒業文集や中学校の進路希望調査で「ブラジルでプロになる」と書いたほど。田島にとってブラジルは憧れの国であり、「今でもヨーロッパのサッカーより、ブラジルのサッカーの大ファン」とブラジルサッカー好きを公言している。

様々な国のクラブでプレイしてきた田島が、40歳にして「小学校の卒業文集にも書いた“夢”」を叶えた。このたび加入したアトレチコ・カンベは、パラナー州北部の町カンベを本拠地とする1989年設立のクラブチームで、同州のカンピオナート・パラナエンセ3部は今年、9月16日開幕、12月3日閉幕のスケジュールとなっている。このチャンピオンシップのスケジュールに沿って、田島は12月までの契約を締結した。契約を交わすまでについて、本人は「擦り合わせに3ヶ月かかった」と X (旧称 twitter )に投稿している。

ブラジルと縁がなかった田島が40歳を迎えてブラジルでプロになれた理由について、本人は次のように説明。
「2017年に在籍したラスベガスシティFCの監督がブラジル人だった関係で、今回の入団が決まりました」

ブラジルで新たな一歩を踏み出す田島には、プロサッカー選手以外にもうひとつの顔がある。麻雀プロだ。多井隆晴プロに憧れたのがきっかけで、プロ競技麻雀団体RMU所属の雀士(じゃんし)となった田島は、自身が2017年に立ち上げたフットライズサッカーアカデミーとアトレチコ・カンベが提携することも発表。さらに、(コロナ禍で休止中だった前述のアカデミーを)日本初の麻雀を取り入れた子供向けのサッカーアカデミーとして、2024年に都内で再開する意向も示している。

◆ 田島 翔

生年月日:
1983年4月7日生まれ(
出身:
日本(北海道北斗市)
身長:
168cm
ポジション:
ボランチ、ミッドフィルダー

ロアッソ熊本(J2)、FC琉球をはじめ、スペイン、クロアチア、アメリカ、韓国、ニュージーランド、シンガポール、サンマリノ共和国でプレーし、ブラジルが8カ国目。
サッカー界で初となるプロ競技麻雀団体RMU所属の麻雀プロでもある。

2023.08.16
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