Campeonato Brasileiro Serie A 2016ブラジル全国選手権 1部 2016

7月23〜24日に行われた2016年のカンピオナート・ブラジレイロ 第16節。バイーア州の州都サウバドールで行われた「ビットーリア×サントス」は、サントスが点の取り合いを制した。

ビットーリアは6分にダゴベルトのコーナーキックが直接ゴールを脅かすと、サントスはその2分後にカウンターでビッグチャンスを作ったが、キーパーと1対1になったヒカルド・オリベイラのシュートは大きく浮いてしまった。

ビットーリアは12分頃にミドルシュートを2本打ったが、枠外に逸れる。するとサントスは、19分に左から上げたジョナタン・コペーテのアーリークロスがファーサイドのペナルティエリアへ上がったビットル・ブエーノに渡ると、トラップしたビットル・ブエーノは右足のアウトサイドでゴールに押し込み先制した。

サントスは23分にカウンターから絶好機を演出。前方へのフィードに合わせて自陣から駆け上がったヒカルド・オリベイラが、ビクトル・ハモスをじりじり下げながらドリブルで前進してペナルティエリアに到達。ヒカルド・オリベイラはまずビクトル・ハモスをフェイントで振り切ってキーパーをもかわそうとしたが、この試みは失敗してしまう。するとビットーリアは、29分に左からのクロスをカヌが頭で合わせて 1-1 とした。

ところがサントスは追いつかれた2分後に、左サイドでのリスタートからカジュが上げたクロスをジョナタン・コペーテがヘディングでゴールに沈めて勝ち越しに成功。ゴールが決まった直後にダゴベルトらビットーリアの選手数人が主審に詰め寄って抗議したが、コペーテのゴールは認められた。

前半が終わると、マイクを向けられたダゴベルトはサントスが2点目を奪ったシーンに言及。主審がサントスの監督からのクレームに対応している最中にルーカス・リーマがリスタートしたことについて「主審と監督が話している最中にセットプレイはリスタートされた。リスタートの瞬間、主審はボールを見ていなかったし、笛を吹く前のリスタートだからあのセットプレイはやり直すべきだ。あれがゴールと認められたことが非常に残念だ」と憤りをあらわにした。そして審判団は、武装警官に警備された状態でスタンドへ下がる羽目になった。

前半からボール支配率で相手を圧倒していたビットーリアは、70分に右サイドからジエゴ・ヘナンが上げたクロスをキエーザがヘディングでファーサイドへ落とすと、バンデルが左足でゴール左隅に蹴り込んで再び追いついた。さらに79分には逆転のチャンスまであったが、クロスに合わせたジェルマン・カルデナスのヘディングシュートはキーパーの好守に遭った。

点の取り合いを締めくくったのはサントス。81分にカウンターで左サイドへ流れたジョナタン・コペーテのクロスを、ビットル・ブエーノがペナルティエリアの右側から中央へ落とすと、最後はジェアン・モッタが右足のジャンピングボレーでゴールネットに突き刺した。

競り勝ったサントスは4位をキープした一方、ビットーリアはひとつ順位を下げて13位となった。

カンピオナート・ブラジレイロ　2016　第16節　（2016/07/24）
ビットーリア	2-3	サントス
カイーキ	GK	バンデルレイ
ジエゴ・ヘナン ビクトル・ハモス カヌ エウレル	DF	ビクトル・フェーハス ルイス・フェリッピ グスターボ・エンリーキ カジュ
ジョゼ・ウェリソン ウィリアン・ファリアス （チアゴ・ヘアウ） セルジーニョ （ジェルマン・カルデナス）	MF	ヘナット レオ・シッタジーニ （ジェアン・モッタ） ルーカス・リーマ （フェルナンド・メデイロス） ビットル・ブエーノ
バンデル ダゴベルト （ロドリーゴ・ラマージョ） キエーザ	FW	ジョナタン・コペーテ ヒカルド・オリベイラ （ホドリゴン）
カヌ　29 バンデル　70	ゴール	19　ビットル・ブエーノ 31　ジョナタン・コペーテ 81　ジェアン・モッタ
ダゴベルト ウィリアン・ファリアス ジョゼ・ウェリソン	イエロー カード	ヒカルド・オリベイラ グスターボ・エンリーキ
バギネル・マンシーニ	監督	ドリバウ・ジュニオール
主審：　ホドウフォ・トスキ・マルケス 会場：　エスタジオ・ド・バハドン　（サウバドール）