- Campeonato Brasileiro Serie A 2021ブラジル全国選手権 1部 2021
敵地で勝てなかったグレミオ 次節勝てなければ17年ぶりのセリエB降格が決まる危機的状況に
カンピオナート・ブラジレイロ 2021 第37節 コリンチャンス 1-1 グレミオ
▲ 85分に同点ゴールを決めたブラジル代表MFヘナット・アウグスト(写真提供:Gazeta Press)
勝って残留に望みをつなぎたいグレミオは、9分に元ブラジル代表FWジエゴ・ソウザがヘディングシュート。10分にはハミントン・カンパスがシュートに持ち込むなど、積極的に攻めた。対するコリンチャンスは30分にヘナット・アウグストとのワンツーで最終ラインを突破した元ブラジル代表FWウィリアンが右足でゴールを狙ったが、ボールはファーサイドのポストに当たって枠を外れた。
先制したのはグレミオ。38分、ペナルティエリアの左側でドゥ・ケイロスがゴールライン際からクロスを上げると、ファービオ・サントスがヘディングでクリアしきれず、ルーズボールをジエゴ・ソウザが右足でゴールに押し込んだ。
後半、コリンチャンスは立ち上がりの50分にウィリアンが右サイドからカットインすると、ペナルティアーク付近で左足を振り抜き、シュートは枠を逸れたものの決定機を作り出した。その後もコリンチャンスはチャンスをものにできずにいたが、85分に追いついた。ヘナット・アウグストからパスを受けたウィリアンがヘナット・アウグストにボールを戻すと、左サイドからカットインしたヘナット・アウグストはシュートコースを作って右足でゴール隅を狙うミドルシュートを放つ。ボールはキーパーの届かないコースを推移して、ファーサイドのポストの内側に当たってゴールネットを揺らした。
後半のアディショナルタイムは、コリンチャンスが二度決定機を演出。しかしコリンチャンスは逆転できず、タイムアップを迎えた。試合が終わると、グレミオの選手やスタッフらは誰もインタビューに応じることなく、一目散にロッカールームへと消えていった。
コリンチャンスは、2022年のリベルタドーレスにグループリーグから出場する権利を獲得。一方、勝てなかったグレミオは2004年以来17年ぶりのセリエB(2部)降格が現実味を帯びてきた。翌日の試合でクイアバーは勝ち、ジュベントゥージは敗れたため、グレミオにはかろうじて残留の可能性が残った。だが、次の最終節で仮にグレミオが勝ったとしても他会場の結果に委ねるしかない他力本願の状況にある。
カンピオナート・ブラジレイロ 2021 第37節 (2021/12/05) | ||
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コリンチャンス | 1-1 | グレミオ |
カッシオ | GK | ガブリエウ・シャペコー |
ドゥ・ケイロス ジョアン・ビクトル ジウ ファービオ・サントス |
DF |
ハフィーニャ (バンデルソン) ペドロ・ジェロメウ ワルテル・カンネマン ジオゴ・バルボーザ |
シャビエル (ガブリエウ・ペレイラ) ジュリアーノ (グスターボ・モスキート) ヘナット・アウグスト ウィリアン (ルアン) ホージェル・ゲージス |
MF |
チアゴ・サントス (マテウス・サララー) ルーカス・シウバ ジョナータ・ホベルチ (フアン) |
ジョ (ビチーニョ) |
FW |
ハミントン・カンパス (マティアス・ビヤサンティ) ジエゴ・ソウザ (ミゲル・アンヘル・ボルハ) フェヘイラ |
ヘナット・アウグスト 85 | ゴール | 38 ジエゴ・ソウザ |
ホージェル・ゲージス | イエロー カード |
ハフィーニャ ペドロ・ジェロメウ ワルテル・カンネマン |
シウビーニョ | 監督 | バギネル・マンシーニ |
主審: ブルーノ・アルレウ・ジ・アラウージョ 会場: ネオ・キミカ・アレーナ (サンパウロ) |
2021.12.05
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