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グラシアス！カルリトス　ボカのアイドルとして長く愛されたテベスが父の死も遠因に現役引退を決断

ボカのアイドルとして愛された元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスが現役引退を発表

▲ 3日に現役引退を発表した元アルゼンチン代表FWカルロス・テベス（写真提供：TyC Sports）

ファン・ロマン・リケルメ氏に次ぐボカのアイドルとしてボケンセ（ボカ・ジュニオルスのサポーター）から深く愛され、コリンチャンス（ブラジル）やマンチェスター・ユナイテッド（イングランド）、マンチェスター・シティ（イングランド）、ユヴェントス（イタリア）などのビッグクラブを渡り歩いた元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスが3日、現役引退を発表した。

ボカの下部組織からトップチームデビューを果たしたテベスは、1年前の2021年6月にボカを退団して以降、引退を表明せず移籍先を探していたが、ここ1年間で移籍先は決まらぬまま“浪人状態”だった。

テベスが引退を決断した背景に、実父セグンド・テベス氏の逝去があるとした。生前、肥満と糖尿病に苦しんでいたセグンド氏が他界したのは2021年2月であるため、テベス氏は自身がボカを退団する以前から現役を続けることに自問自答していたことになる。父を「私の一番のファン」と表現してきた同氏は、父を失ってから自分が何のためにプロサッカー選手を続けるのか、その答えを探していたのであろう。

ちなみに、テベスの古巣ボカ・ジュニオルスは、同選手の引退試合について今のところ声明を出していない。

◆　カルロス・テベス

本名：: カルロス・アルベルト・マルティネス・テベス
生年月日：: 1984年2月5日生まれ（）
出身：: アルゼンチン（ブエノスアイレス州シウダデーラ）
身長：: 168cm
ポジション：: フォワード（現役時代）

ブエノスアイレスのスラム街シウダデーラで、5人兄弟の長男として誕生。2001年に17歳の若さでボカ・ジュニオルスの下部組織から昇格すると、すぐにレギュラーとなり活躍。2003年にはリーグ優勝やリベルタドーレス優勝にも貢献した。2004年にコリンチャンス（ブラジル）へ移籍しても活躍し、2003年から3年連続で南米年間最優秀選手に選ばれた。2006年からは欧州で活躍。マンチェスター・シティ（イングランド）やユベントス（イタリア）などで活躍したのち、2015年に9年ぶりとなる南米復帰を果たす。2017年には高額オファーを受けて上海申花（中国）へ移籍したが、中国の水が合わず1年で古巣ボカへ復帰することになった。2021年のシーズンを最後に古巣ボカを退団。しかしその後移籍先は見つからぬまま、父親の逝去を理由に2022年6月3日に引退を発表した。同年7月には、ロサリオ・セントラルで監督としてのキャリアをスタート。2023年はインデペンディエンテを指揮している。元アルゼンチン代表。