Supercopa do Brasil 2023スーペルコパ・ド・ブラジウ 2023

1月28日に行われたスーペルコパ・ド・ブラジウ。首都ブラジリアで行われた「パウメイラス×フラメンゴ」は、点の取り合いを制したパウメイラスが優勝した。

スーペルコパ・ド・ブラジウは、前年のブラジレイロン王者（パウメイラス）と前年のコパ・ド・ブラジウ王者（フラメンゴ）とが対決する、日本サッカーで例えるなら富士フイルム・スーパーカップに該当する大会。スタジアムには56,095人もの観客が詰めかけて、大一番を見守った。

序盤から攻め合い、互いの闘志があふれ出ていた前半は、フラメンゴが先制。22分、前線でプレスをかけたウルグアイ代表MFジョルジアン・デ・アラスカエータがゼ・ハファエウからボールを奪うと、慌てて追いかけたゼ・ハファエウは、ペナルティエリアでアラスカエータに足を掛けて倒してしまう。このファウルで得たPKを“ガビゴウ”ことブラジル代表FWガブリエウ・バルボーザが決めて、思わずユニフォームを脱いでしまったガビゴウにはイエローカードが出された。

パウメイラスが追いついたのは37分。ペナルティエリアの左側でパスを受けたドゥドゥがペナルティエリアの手前まで切り返した上で右足を振り抜くと、元ブラジル代表DFダビ・ルイスが右足に当てるも、近くにいたハファエウ・ベイガの足元にボールが移動。ハファエウ・ベイガはすかさず右足を振り抜くと、ボールはダビ・ルイスの股下を通ってゴールに吸い込まれた。

そして前半のアディショナルタイムには、ガブリエウ・メニーノがミドルレンジで左足を振り抜くと、ボールはゴール左隅に突き刺さって逆転に成功した。

後半、フラメンゴは50分にスコアをタイに戻した。アイルトン・ルーカスからのパスを中央で受けたブラジル代表MFエベルトン・ヒベイロが前線にスルーパスを出すと、ペナルティエリアに入ったガビゴウが左足でループシュートを決めた。

追いつかれたパウメイラスは再び勝ち越す。55分にペナルティエリアでボールに反応したエンドリッキが、バウンドするボールを右足で浮かせたところ、ボールはエベルトン・ヒベイロの右腕に接触。ハンドで得たPKをハファエウ・ベイガが決めて 3-2 とした。

それでもフラメンゴはすぐに追いつく。3分後の60分にペナルティエリアの左側でボールを持ったアイルトン・ルーカスが、縦に切れ込んでグラウンダーのクロスを供給。ゴールエリアの手前にいたブラジル代表FWペドロが、右足のアウトサイドに当ててゴールに流し込んだ。

激しい点の取り合いは、73分に決勝ゴールが生まれる。ドゥドゥのスルーパスでペナルティエリアの左側を上がったハファエウ・ベイガがボールを折り返すと、元アルビレックス新潟のホニがヒールシュートを試みるも失敗。だがそれがスルーになって、ガブリエウ・メニーノが左足でシュートに及んだ。弾道は弱々しかったが、ゴールライン際まで上がっていたマイキとの接触でキーパーがボールに手が届かず、ゴールネットが揺れるとスタンドのパウメイレンセ（パウメイラスのサポーター）は大歓声を轟かせた。

パウメイラスは過去に一度スーペルコパ・ド・ブラジウに出場したが、2021年はPK戦でフラメンゴに惜敗していた。今回のパウメイラスは、2年前のリベンジを果たしてのスーペルコパ初優勝となった。MVPはハファエウ・ベイガ。

スーペルコパ・ド・ブラジウ 2023　（2023/01/28）
パウメイラス	4-3	フラメンゴ
ウェベルトン	GK	サントス
マルコス・ホッシャ グスターボ・ゴメス ムリーロ ホアキン・ピケレス	DF	ギジェルモ・バレーラ  （マテウジーニョ） ダビ・ルイス レオ・ペレイラ アイルトン・ルーカス （マテウス・フランサ）
ガブリエウ・メニーノ （ジャイウソン） ゼ・ハファエウ （ルアン） ハファエウ・ベイガ	MF	チアゴ・マイア ジェルソン （アルトゥーロ・ビダル ） エベルトン・ヒベイロ ジョルジアン・デ・アラスカエータ  （エベルトン・セボリーニャ）
ドゥドゥ （ブレーノ・ロペス） ホニ （ハファエウ・ナバーホ） エンドリッキ （マイキ）	FW	ガブリエウ・バルボーザ ペドロ
ハファエウ・ベイガ　37 ガブリエウ・メニーノ　45+3 （PK）ハファエウ・ベイガ　57 ガブリエウ・メニーノ　73	ゴール	25　ガブリエウ・バルボーザ（PK） 50　ガブリエウ・バルボーザ 60　ペドロ
アベル・フェレイラ ガブリエウ・メニーノ	イエロー カード	ガブリエウ・バルボーザ ダビ・ルイス エベルトン・ヒベイロ マリーニョ ペドロ
アベル・フェレイラ	レッド カード
アベル・フェレイラ	監督	ビットル・ペレイラ
主審：　ウィウトン・ペレイラ・サンパイオ 会場：　エスタジオ・マネ・ガヒンシャ　（ブラジリア）