Campeonato Brasileiro Serie A 2023ブラジル全国選手権 1部 2023

10月25〜26日に行われたカンピオナート・ブラジレイロの第29節。サンパウロ州の州都サンパウロで行われたクラシコ「パウメイラス×サンパウロ」は、ウルグアイ代表DFホアキン・ピケレスの2ゴールなどでパウメイラスが圧勝した。

“ショキ・ヘイ（Choque-Rei）”と呼ばれるサンパウロ伝統のクラシコは、パウメイラスが4分にゴールネットを揺らす。右サイドからマイキが上げたクロスにコロンビア代表MFリチャール・リオスが頭で合わせると、ボールはキーパーの両手を弾いてゴールを割った。だがVARチェックの結果、リオスがオフサイドと判明したためノーゴールとなった。それでもパウメイラスは15分、右サイドを上がったマイキがグラウンダーのクロスを供給すると、ブレーノ・ロペスが右足で合わせてゴールに押し込み先制した。

サンパウロは22分にセットプレイを得たが、コロンビア代表MFハメス・ロドリゲスの直接フリーキックは枠を捉えられない。対するパウメイラスは26分、右サイドからリチャール・リオスのロングパスで左サイドを駆け上がったブレーノ・ロペスが、ペナルティエリアに達すると左足でゴールに蹴り込んで 2-0 とリードを広げた。

劣勢のサンパウロにはアクシデントが発生してしまう。37分に右サイドへ流れた元ブラジル代表MFルーカス・モウラが、左のハムストリングスを痛めてゴールライン際で倒れ込んでしまう。ルーカス・モウラは立ち上がれず、負傷交代となった。さらに前半のアディショナルタイムには、ルーカス・モウラとの交代で入ったウェウリントン・ハトが、ペナルティエリアでゼ・ハファエウを押し倒してしまいPKを献上。ウルグアイ代表DFホアキン・ピケレスにPKを決められ、サンパウロは前半だけで3失点を喫した。

後半、サンパウロは60分にブレーノ・ロペスの足元に背後からスライディングした元ブラジル代表DFハフィーニャが二度目の警告で退場し、数的不利に陥った。

対照的に余裕を持って試合を進めたパウメイラスは83分、左サイドをオーバーラップしたホアキン・ピケレスがグラウンダーのクロスを上げると、ファーサイドからゴールエリアまで詰めていたマルコス・ホッシャが右足でゴールに流し込んで 4-0 。さらにその3分後には、ホアキン・ピケレスが左足でロングシュートを決めてスタンドの大歓声を一身に浴びた。

この勝利により、パウメイラスはサンパウロを抜いてブラジレイロン史上最多勝利クラブになった。勝ったパウメイラスは3位に浮上。完敗のサンパウロは10位のまま。

カンピオナート・ブラジレイロ 2023　第29節　（2023/10/25）
パウメイラス	5-0	サンパウロ
ウェベルトン	GK	ハファエウ
ルアン グスターボ・ゴメス ムリーロ	DF	ハフィーニャ ジエゴ・コスタ ルーカス・ベラウド カイオ・パウリスタ
ゼ・ハファエウ リチャール・リオス （ファビーニョ） マイキ （マルコス・ホッシャ） ホアキン・ピケレス ハファエウ・ベイガ （アルトゥール）	MF	ガブリエル・ネベス  （ホドリーゴ・ネストル） アリソン （ナタン・メンジス） ミチェル・アラウーホ  ルーカス・モウラ （ウェウリントン・ハト） ハメス・ロドリゲス  （ジェグソン・メンデス ）
エンドリッキ （ホニ） ブレーノ・ロペス （ルイス・ギリェルミ）	FW	デイビッジ （ルシアーノ）
ブレーノ・ロペス　15 ブレーノ・ロペス　26 （PK）ホアキン・ピケレス　45+6 マルコス・ホッシャ　83 ホアキン・ピケレス　86	ゴール
ゼ・ハファエウ エンドリッキ ハファエウ・ベイガ	イエロー カード	ルーカス・ベラウド ハフィーニャ ウェウリントン・ハト
	レッド カード	ハフィーニャ
アベル・フェレイラ	監督	ドリバウ・ジュニオール
主審：　ハファエウ・クラウス 会場：　アリアンツ・パルキ　（サンパウロ）