Campeonato Cariocaカンピオナート・カリオカ

本田圭佑のボタフォゴデビューに関する憶測報道や噂などで持ちきりのリオ・デ・ジャネイロで、密かに汗を流しては結果を出している日本人選手がいる。フリブルゲンセに所属する27歳の東城利哉だ。

カンピオナート・カリオカ（リオ・デ・ジャネイロ州選手権）は前期にあたるグアナバーラ杯と後期にあたるリオ杯とに分かれているが、グアナバーラ杯への参加権を争う予備リーグが前年の年末から始まり、そこでグアナバーラ杯への参加権を得られなかった4チームは、グアナバーラ杯とリオ杯の裏で残留争いリーグ（グループＸ，グループＺ）を実施している。

同州の内陸部にあるノボ・フリブルゴをホームタウンとするフリブルゲンセは今季、東城利哉の活躍もあってグループXを首位通過。その結果、フリブルゲンセは2021年もカンピオナート・カリオカのセリエAを戦える権利を得た。

まずは、2月8日に行われたグループXの第4節「アメリカ・カリオカ vs フリブルゲンセ」。フリブルゲンセは前半立て続けに失点して2点を追いかける形になったが、すぐにセットプレイから1点を返した。そして後半、フリブルゲンセは81分に左からのクロスに反応した東城利哉が体ごとゴールに転がり込んで、スコアをタイに戻した。このとき東城利哉が上半身にくっつけていた左腕にボールが当たってのゴールであったことから、相手選手は東城利哉のハンドを主張したが、主審は猛抗議したキーパーにイエローカードを出して、東城利哉の同点ゴールを認定。これでフリブルゲンセは勝ち点1を得た。

カンピオナート・カリオカ 2020　グループＸ　第4節　（2020/02/08）
アメリカ・カリオカ	2-2	フリブルゲンセ
ブレーノ　20 ブレーノ　24	ゴール	27　ブルーノ 81　東城 利哉
ネイ・バヘート	監督	カダォン
主審：　フィリッピ・ジョージ・ベネッチ 会場：　エスタジオ・ジュリッチ・コウチーニョ　（メスキータ）

東城利哉が次にゴールを決めた試合は、グループXの最終節「アメリカーノ vs フリブルゲンセ」。試合は、フリブルゲンセがセットプレイで先制するも、アメリカーノは後半に相手のハンドによるPKで追いついた。

1-1 で終わればグループXで残留するのはアメリカーノだったが、この試合を勝てば首位で残留を決められるフリブルゲンセは、75分に勝ち越しに成功。
左サイドからのクロスを相手がクリアに失敗してこぼれると、すぐに反応した東城利哉が左足でシュート。ボールはキーパーの左ハムストリングスに当たって勢いが弱まったものの、ゴールを割ってゴールネットで止まった。勝ち越しのゴールが決まると、東城利哉は控え選手の元に駆け寄って手荒い祝福を受けた。イレブンも駆けつけて出来上がった歓喜の輪の中心にいたのは、東城利哉だった。

カンピオナート・カリオカ 2020　グループＸ　第6節　（2020/02/19）
アメリカーノ	1-2	フリブルゲンセ
（PK）　ピショーチ　70	ゴール	31　ギリェルミ 75　東城 利哉
ハファエウ・ソリアーノ	監督	カダォン
主審：　ハファエウ・マルチンス・ジ・サー 会場：　エスタジオ・フェヘイロン　（カルドーゾ・モレイラ）