- Campeonato Paulista 2022カンピオナート・パウリスタ 2022
ジエゴ・コスタがコリンチャンスに加入しない理由はサポーターの不信任か エジムンド氏は別の見解
スペイン代表FWジエゴ・コスタがコリンチャンスと契約締結に至らなかった理由
▲ 1月16日にアトレチコ・ミネイロを退団して現在はフリーのスペイン代表FWジエゴ・コスタ(写真提供:Gazeta Press)
まず、ジエゴ・コスタの叔父にあたるジョギネル・コスタ氏は、コリンチャンスとの契約が交わされなかった理由について、コリンチャーノ(コリンチャンスのサポーター)からの信任がなかったことを挙げた。
「今は(コリンチャンスと契約しなかった理由を)話せる。まず、コリンチャンスやパウメイラス、サンパウロ、フラメンゴといったブラジルのビッグクラブでのプレイを望まないブラジル人選手がいると思う? ジエゴ(・コスタ)は家族含めてセルジッピ州出身のブラジル人だ。アトレチコ・ミネイロでプレイしたことも誇りだが、コリンチャンスからのオファーを彼(ジエゴ・コスタ)は光栄に受け止めていた。だから彼はコリンチャンスでプレイしたいという思いを持っていた」
「だが、コリンチャンスとの契約間近となった段階で、ある調査結果が出された。それは、コリンチャーノがジエゴ(・コスタ)の加入を歓迎するかどうかという是非。結果は、否定的な票が多かった。肯定派の中にも『給料が高額ならそこまでの価値はない』という意見もあったそうだ。サポーターから歓迎されないのなら、無理して契約することもないという結論に至った」
コリンチャーノの意見が、ジエゴ・コスタをコリンチャンスから遠ざけたと叔父は説明した。
一方、今回の破談を受けて、かつてJリーグでもプレイしたこともある元ブラジル代表FWエジムンド氏は、独自の見解を口にした。同氏は現在、母国ブラジルで解説者を務めている。
「プライベートの事情もあったようだ。家族がベロ・オリゾンチ(アトレチコ・ミネイロのホームタウン)になじめなかったことと、ジエゴ・コスタ自身がアトレチコ・ミネイロで絶対的なスタメン要員でなかったこともあって、クッカ監督との間に確執があった。契約解除の後は、コリンチャンスからのオファーに前向きだったと聞いているが、彼にはヨーロッパに戻りたい願望も少なからずあり、アーセナルへ行く可能性に賭けたのだろう」
ジエゴ・コスタに関しては、欧州からアーセナル(イングランド)のほか、サレルニターナ(イタリア)からもオファーが届いている。そのうち後者とはご破算になったことが26日に各紙で報じられており、同選手を移籍金なしで獲得しようと詰めの交渉に及んでいるのはアーセナルとの報道も一部あるが…。
果たして、ジエゴ・コスタは再び欧州に戻るのか。
◆ ジエゴ・コスタ
- 本名:
- ジエゴ・ダ・シウバ・コスタ
- 生年月日:
- 1988年10月7日生まれ()
- 出身:
- ブラジル(セルジッピ州ラガルト)
- 身長:
- 188cm
- ポジション:
- フォワード
2004年にサンパウロ州のバルセロナ・ジ・カペーラの下部組織に入り、2006年に18歳でペナフィエル(ポルトガル)でトップチームデビューを果たして、同年にはブラガ(ポルトガル)へ移籍。翌2007年にセルタ・デ・ビーゴ(スペイン)に活躍の場を移すと、その後アルバセーテ(スペイン)、レアル・バジャドリー(スペイン)を経て、2010年からアトレティコ・マドリー(スペイン)でゴールを量産した。2014年にはチェルシー(イングランド)に移籍して、ここでもゴールを量産。2018年からは古巣アトレティコ・マドリーに戻っていた。2013年には母国ブラジルで代表に招集されて親善試合にも出場したが、同年秋に当時のスペイン代表監督ビセンテ・デル・ボスケ監督と会談を経て、スペイン代表を選択。この判断は当時のブラジル代表監督フェリポン(ルイス・フェリッピ・スコラーリ氏)から「裏切った」と批判されたが、選手本人は当時のフェリポンの招集基準に疑念があってのことと反論している。
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2022.01.26
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