
- Campeonato Gaúcho 2022カンピオナート・ガウーショ 2022

クラシコの延期に至った投石事件で両会長の見解に相違 責任の所在が不明瞭のままで決着するのか
グレミオの選手団が乗ったバスへの投石事件で延期になったクラシコ「インテルナシオナウvsグレミオ」に関する両会長の見解

▲ 投石被害を受けたグレミオのリムジンバスで救護活動を行う救急隊員(写真提供:Gazeta Esportiva)
事件は26日の夕方に発生。インテルナシオナウのホームスタジアムであるエスタジオ・ベイラ・リオへ向かっていたリムジンバスが、投石被害を受けた。同バスに乗車していたグレミオの選手数人が被害を受け、左目付近を負傷したパラグアイ代表MFマティアス・ビヤサンティを初め、チアゴ・サントス、コロンビア人のハミントン・カンパスらが病院に搬送されて治療を受けた。いずれも軽傷だが、同日に試合はできなくなった。
グレミオのホミウド・ボウザン・ジュニオール会長によれば、バスに向けて投げつけられたのは大人の片手よりも大きな石のほか、鉄の棒(鉄パイプ?)もあったといい、同会長は声明で「選手の保護と回復が第一」、「あらゆる形の暴力を否認する」と憤りをあらわにした。
現地報道によれば、犯人はスタジアム周辺でグレミスタ(グレミオのサポーター)と路上で抗争を起こしたコロラド(インテルナシオナウのサポーターの愛称)とのこと。今回の事件の犯人は、インテルナシオナウ側にあるとの味方がもっぱらだ。

▲ 負傷直後にバスの車内で応急処置を受けたパラグアイ代表MFマティアス・ビヤサンティ。左目の上下は赤く腫れていて、ガラスを突き破った石が直撃したという(写真提供:Grêmio)
「インテルナシオナウは、ブラジル国内で絶えず起こっているこの手の暴力に強く反対する。同意も共感もないし、残念だ。犯人を特定するために協力する。ブラジルサッカー界で、このような愚かなことはさっさと終わらせなければならない」
26日の開催がなくなったクラシコは、代替開催日時が未定。グレミオは「選手の安全が担保できない」として今季は没収にしたがっているが、インテルナシオナウ側は「ここで没収試合を作れば、他の不均衡も生み出してしまい、カンピオナート(州選手権)が完了できない」と主張。日を改めての再試合を希望する声明を出した。
その上で、インテルナシオナウのアレッサンドロ・バルセロス会長は、今回の事件についてクラブとして責任を負わないと主張。これには賛否両論が渦巻く事態となった。
「犯人の特定には全面的に協力する。しかし、犯行はスタジアム外で発生したため、クラブとしてこの事件の責任はとらない」
カンピオナート・ガウーショ 2022 第9節 (2022/02/26) | ||
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インテルナシオナウ | 延期 | グレミオ |
アレキサンデル・メディーナ | 監督 | ホージェル・マシャード |
会期: 2022年2月26日 19:00〜 (同日18:00に延期が決定) 会場: エスタジオ・ベイラ・リオ (ポルト・アレグレ) |
2022.02.26
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