
- Campeonato Brasileiro Serie A 2014ブラジル全国選手権 1部 2014

見逃されたハンドとファウル 誤審に翻弄されたクリシウーマが逆転負け
ブラジル全国選手権 第1節 クリシウーマ 1-2 パウメイラス

▲ 終盤に逆転して喜ぶパウメイラスのイレブン
試合はホームのクリシウーマが先制。11分に左サイドでセットプレイを得ると、パウロ・バイエルの蹴ったフリーキックがゴール前で飛び上がったルッシオの頭に擦れてゴールに吸い込まれた。公式記録はパウロ・バイエルの直接フリーキックによるゴールと認定された。
クリシウーマの1点リードで迎えた後半、57分にこの試合を左右する出来事が発生。浮き球のパスを追いかけてペナルティエリアに入ったシウビーニョがヘディングをすると、ボールは接近したチアゴ・アウベスの左手を直撃。このとき飛び上がっていたチアゴ・アウベスが高く上げた右足がシウビーニョの腹部にめり込み、シウビーニョは腹部を押さえてピッチにうずくまった。
ところがこの一連の出来事について、主審は笛を吹かないで試合続行を選択。チアゴ・アウベスのハンドもファウルも両方“見て見ぬふり”をした。主審の近くにいたパウロ・バイエルは両腕を広げて主審に抗議したが、この件でクリシウーマにPKは与えられなかった。
事なきを得たパウメイラスは、終盤に形勢をひっくり返す。まずは82分、ペナルティエリアの手前で右足を振り抜いたレアンドロのシュートが、エスクデーロの体に当たってコースが変わりゴールネットを揺らして 1-1 。そしてその5分後には右サイドからのフリーキックにアラン・カルデッキが頭で合わせてゴールに流し込んだ。終盤に2点を奪ったパウメイラスの逆転勝利となった。
仮に57分の出来事でクリシウーマにPKが与えられていれば、結果は違ったものになっていた可能性もある。このシーンについては現地メディアも「誤審」と報じている。
ブラジル全国選手権 2014 第1節 (2014/04/20) | ||
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クリシウーマ | 1-2 | パウメイラス |
ブルーノ | GK | フェルナンド・プラス |
エドゥアルド ファービオ・フェヘイラ セルヒオ・エスクデーロ ジオバンニ |
DF |
ウェンデウ ルッシオ チアゴ・アウベス ジュニーニョ |
セルジーニョ ジョアン・ビットル (ブルーノ・コルテス) ヒカルジーニョ パウロ・バイエル (ウェウリントン・ブルーノ) |
MF |
マルセーロ・オリベイラ (ウェズレイ) ジョジマール ブルーノ・セーザル (ホドウフォ) ホルヘ・バルディビア マルキーニョス・ガブリエウ (レアンドロ) |
シウビーニョ ブルーノ・ロペス (ビットル・ミシェウス) |
FW | アラン・カルデッキ |
パウロ・バイエル 11 | ゴール |
82 レアンドロ 87 アラン・カルデッキ |
ジョアン・ビットル セルヒオ・エスクデーロ シウビーニョ |
イエロー カード |
フェルナンド・プラス マルセーロ・オリベイラ ホルヘ・バルディビア アラン・カルデッキ |
アルジェウ・フックス | 監督 | ジウソン・クレイナ |
主審: アンドレ・ルイス・ジ・フレイタス・カストロ 会場: エスタジオ・エリベルト・ウーシ (クリシウーマ) |
2014.04.20
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