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- Campeonato Brasileiro Serie A 2019ブラジル全国選手権 1部 2019
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3連敗を喫していよいよ崖っぷちのクルゼイロ クラブ史上初のセリエB降格を免れる術はあるのか?
3連敗で降格圏(17位)に低迷している名門クルゼイロの残留する可能性について検証
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▲ 試合後に溢れる涙をぬぐいながらピッチを去るコロンビア代表DFルイス・マヌエル・オレフエーラ
今季のクルゼイロは、元ブラジル代表監督でもあるマノ・メネーゼス監督体制で臨み、開幕戦からしばらくは相応の結果を残していた。ところが、8月7日に行われたコパ・ド・ブラジウの準決勝 1st.Leg でインテルナシオナウにホームで先勝を許すと、この結果を受けてクルゼイロの首脳陣は同監督の解任を発表。フォルタレーザで上々の結果を出していたホジェーリオ・セニ監督を招聘してチームの上昇を目論んだが、結局チームは準決勝 2nd.Leg を 0-3 で落として、まずコパ・ド・ブラジウ3連覇という目標が消えた。
すると、やがてブラジレイロンでも低迷が続いた現状を見かねたクルゼイロのフロントは、9月下旬にホジェーリオ・セニ監督を解任。後任に、かつてフルミネンセやインテルナシオナウなど数多くのチームを指揮してきたアベウ・ブラーガ氏にブラジレイロンのセリエA残留を託した。しかし度重なる監督交代も空振り続きで、ついには11月29日になってアベウ・ブラーガ監督をも解任したクルゼイロ。シーズンも残り3節という土壇場になって、チームの指揮を元ジュビロ磐田のアジウソン・バチスタ氏に託すギャンブルに打って出た。
それでも、監督を変えただけで確変するほど楽な世界ではないのがブラジルの“フチボウ(ブラジル・ポルトガル語で「サッカー」)”。12月2日の試合でバスコ・ダ・ガマに敗れたクルゼイロは3連敗を喫し、依然として降格圏に甘んじている。
ブラジレイロンは第36節を終えて、13位以内の残留と18位以下の降格が確定。残る1枠の残留を懸けた争いは、14位ボタフォゴ、15位フルミネンセ、16位セアラー、そして17位クルゼイロの4チームに絞られた。このうちボタフォゴとフルミネンセは残り2戦で勝ち点1を得られれば残留決定と楽な立ち位置にある事実を踏まえて、当欄ではセアラーとクルゼイロに限定して検証する。
両者の勝ち点差は2だが、この勝ち点差以上にセアラーが有利な状況にある。両者の残り2節における対戦相手が、下記の通りだからだ。
日程 | セアラー | クルゼイロ |
---|---|---|
第37節 | コリンチャンス (ホーム) | グレミオ (アウェイ) |
第38節 | ボタフォゴ (アウェイ) | パウメイラス (ホーム) |
勝ち点(第36節現在) | 38 | 36 |
得失点差(第36節現在) | -4 | -15 |
かつ、セアラーとクルゼイロの得失点差が11ある点も見過ごせない。クルゼイロの現状を踏まえると、11もの得失点差を残り2試合で逆転するのは至難の業だ。ゆえに、クルゼイロがたとえ連勝したとしても、セアラーは1勝1分で自力での残留を決められることになり、クルゼイロは連勝を目指しながらセアラーの敗北を願うしかない、いわば「他力本願」の状況に陥っている。
リベルタドーレスの優勝2回、ブラジレイロンの優勝4回、コパ・ド・ブラジウの優勝は6回。そして、地元のカンピオナート・ミネイロの優勝は実に40回を誇るベロ・オリゾンチの名門。クルゼイロがもし残留できなければ、ブラジレイロンでクラブ史上初の降格となるが果たして。
2019.12.02
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