- Campeonato Brasileiro Serie A 2020ブラジル全国選手権 1部 2020
ブラジルのチームがカバーニを獲得できない事情 ダニ・アウベスの約3倍になる高額報酬
ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニが南米サッカー界に戻ることへの障害は高額な報酬
▲ ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニの高額な報酬が南米移籍の障壁になっている
今季限りでパリ・サンジェルマンとの契約が切れるカバーニの獲得に移籍金はかからないこともあり、欧州、南米に留まらず多くの移籍情報が飛び交っている。4月1日にはフランスの媒体がエイプリルフールとしてヴィッセル神戸移籍のフェイクニュースを発信すると、日本国内の複数の媒体が真に受けて日本語の記事を相次いで発信したこともあったばかりだ。
ガリオッチ会長はカバーニに加入してもらえたらとの願望を示しつつも、現時点でカバーニが南米のクラブチームに移籍するのは遠い未来だと認めている。
「カバーニがブラジルで関心を寄せている各チームを訪れたのは事実で、うち(パウメイラス)にも来てくれた。そして移籍に関する話をしたのも認める」
「カバーニの獲得における最大の障害は、給与だ。彼がパリ・サンジェルマンで得ている年俸と比較すると、南米のクラブチームに同じ額を払えるチームはどこにもないだろう」
パリ・サンジェルマンがカバーニに支払っているとされる年俸は約1千万ユーロ(日本円で約11億9千万円)で、この金額をブラジルの通貨に換算すると、月額でも458万ヘアウ(日本円で約8,920万円)になる。
一方、ブラジル国内における年俸最高額の選手は、サンパウロに所属するブラジル代表DFダニエウ・アウベスだが、その月額は約150万ヘアウ(日本円で約2,922万円)で、カバーニは3倍以上の給与をパリ・サンジェルマンで受け取っている計算になる。
その上、昨今のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックにより、経済的損失が甚大であることを考慮すると、ブラジルで最も財政力のあるフラメンゴでさえカバーニとの契約は困難と判明したこともあって、カバーニがブラジルのクラブチームに移籍する可能性は低いとしている。
ちなみに、カバーニ自身はブラジルのクラブチームの中では「グレミオが好き」と表明している。
◆ エディンソン・カバーニ
- 本名:
- エディンソン・ロベルト・カバーニ・ゴメス
- 生年月日:
- 1987年2月14日生まれ(33歳)
- 出身:
- ウルグアイ(サルト)
- 身長:
- 185cm
- ポジション:
- フォワード
2000年に13歳でダヌービオの下部組織に入団して、2005年に18歳でトップチームに昇格すると、すぐに頭角を現した。2007年にパレルモ(イタリア)へ移籍してレギュラーを獲得すると、2010年にはナポリ(イタリア)へ活躍の場を映して3シーズンで104ゴールを叩き出す活躍をみせた。2013年からはパリ・サンジェルマン(フランス)の主力として長く安定した活躍をしている。ウルグアイ代表へは2007年にU-20代表に招集されたときから継続して呼ばれており、同い年のルイス・スアーレスとともに不動の2トップとして君臨し続けている。愛称は「エル・マタドール(スペイン語で闘牛)」。
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2020.05.02
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