- Copa América 2019コパ・アメリカ 2019
カバーニが考えるVARの長所と短所 「正義が守られる反面、サッカーの本質を取り去ってしまう」
ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニが今大会のコパ・アメリカにおける運用やVARについて持論を展開
▲ 今大会の運用について自身の見解を示したウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニ
今大会でコパ・アメリカにおける自身初ゴールを決めたカバーニは、まず一部で挙がっているピッチコンディションへの批判について、次のような考えを示した。
「サッカーでピッチがひどいと感じたとき、それはどちらか一方にとって不利なのではなく、両方のチームにとって不利だから、そこに不公平感はないはずだ。私は各スタジアムの運営はきちんとなされていると感じているし、スタジアムの問題や負けた言い訳などは基本的にしたくない」
コパ・アメリカでは今大会からVAR(ビデオアシスタントレフェリー)が導入されいて、どの試合でも随所で頻繁に活用されている。この件についてカバーニは、試合のダイナミクス(原動力)が削がれてしまうことへの懸念を示しつつも、VARによって不正を未然に防げる利点を強調。肯定的な見解を示した。
「VARには長所と短所があり、前者は正義が守られることで、後者はサッカーの本質を多少取り去ってしまうことだ。VARは怪しいプレイや悪質なファウルなどを大幅に減らすことに一役買っている。この事実は私にとってもプラスであり、正義が保たれることはとても重要なことだ。しかし、その一方では試合の流れやダイナミクスにも影響を与えているので、VARの運用精度はもっと高めていく必要がある。VARで検証すべき場面と、検証が不要な場面とがより明確になり、無駄に試合が止まらないようになればとも思う」
こと南米サッカーにおいては、VARの導入を批判する声も少なくなく、その存在意義が疑問視される向きもある。カバーニが話すように、VARの運用精度がもっと高まれば、VARが南米サッカー界にもより馴染むのかもしれない。
◆ エディンソン・カバーニ
- 本名:
- エディンソン・ロベルト・カバーニ・ゴメス
- 生年月日:
- 1987年2月14日生まれ(32歳)
- 出身:
- ウルグアイ(サルト)
- 身長:
- 185cm
- ポジション:
- フォワード
2000年に13歳でダヌービオの下部組織に入団して、2005年に18歳でトップチームに昇格すると、すぐに頭角を現した。2007年にパレルモ(イタリア)へ移籍してレギュラーを獲得すると、2010年にはナポリ(イタリア)へ活躍の場を映して3シーズンで104ゴールを叩き出す活躍をみせた。2013年からはパリ・サンジェルマン(フランス)の主力として長く安定した活躍をしている。ウルグアイ代表へは2007年にU-20代表に招集されたときから継続して呼ばれており、同い年のルイス・スアーレスとともに不動の2トップとして君臨し続けている。愛称は「エル・マタドール(スペイン語で闘牛)」。
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