
- Primera División de Paraguayパラグアイ1部リーグ

最後はPK戦で決着 ロケ・サンタクルス擁する名門オリンピアが1年ぶり45度目の国内リーグ制覇
パラグアイ1部リーグ 2020 後期 決勝 グアラニー 2-2 (PK:4-5) オリンピア

▲ 1年ぶりの優勝を決めて、表彰式で集合写真に収まるオリンピアの選手たち
オリンピアは4分にパラグアイ代表MFホルヘ・レカルデが右足で直接フリーキックを放ったが、枠を捉えたボールはキーパーが両手でブロック。対するグアラニーは21分にセットプレイを得ると、フリーキックがペナルティエリアで相手のハンドを誘ってPKを得た。だがこのPKは、ハビエル・バエスがポストの外側に当てて外してしまう。それでも35分にカウンターでラウール・ボバディージャが左サイドを上がると、一旦は止められたクロスをペナルティエリアで拾い直してファーサイドへクロス。遅れて上がってきたニコラス・マナーが右足ボレーでゴールに蹴り込み、グアラニーが先制した。
畳みかけるように38分には、コーナーキックをニアでアレクシス・ビジャルバが頭に当てて流すと、ハビエル・バエスが左足で合わせてゴールに押し込み 2-0 とした。
後半、オリンピアは56分にコーナーキックのクリアボールをセルヒオ・オタルバロが拾ってシュートに持ち込むと、相手に当たって最終ラインの裏へこぼれたところにホルヘ・レカルデが反応して右足でゴールに沈めた。副審が迷わず旗を上げて主審はオフサイドとジャッジしたが、スローVTRではオフサイドでないことがVARチェックで判明したことで、レカルデのゴールが58分に認められた。
オリンピアは64分にコーナーキックを得ると、アントリン・アルカラスのヘディングシュートが近くにいたハビエル・バエスの左腕付近に直撃。VARチェックをした主審はバエスのハンドを認定してオリンピアにPKを与え、このPKをアレハンドロ・シルバが決めて2点差を追いついた。だがオリンピアは71分にカウンターを止めに入ったセルヒオ・オタルバロがラウール・ボバディージャを蹴り倒してレッドカードを受けて、数的不利に陥ってしまう。だがグアラニーは数的有利を生かせず、後半の終了までに3点目を奪うことはできなかった。
2-2 で突入したPK戦。4人目だけが外したオリンピアに対し、グアラニーは2人目だけでなく6人目のラウール・ボバディージャがボールをクロスバーに当ててしまい決着した。
この結果、オリンピアは2021年のリベルタドーレスの出場権を獲得。そしてこの日敗れたグアラニーの他、リベルター、そして前期優勝のセロ・ポルテーニョの4チームが翌年のリベルタドーレスに出る権利を得た。オリンピアの国内リーグ制覇は、1年ぶり45度目。45回の優勝は2位セロ・ポルテーニョの33回を大きく離して、パラグアイ国内では断トツのトップ。
パラグアイ1部リーグ 2020 後期 決勝 (2020/12/30) | ||
---|---|---|
グアラニー | 2-2 PK 4-5 |
オリンピア |
ガスパル・セルビオ | GK | アルフレード・アギラル |
アレクシス・ビジャルバ ハビエル・バエス ホアン・ロマーニャ ミゲル・ベニーテス |
DF |
セルヒオ・オタルバロ アントリン・アルカラス ディエゴ・ポレンタ |
ロドリーゴ・フェルナンデス (ホセ・フロレンティン) ホルヘ・モレル バウティスタ・メルリーニ |
MF |
ロドリーゴ・ロハス (ニコラス・ドミンゴ) リチャール・オルティス アレハンドロ・シルバ ディエゴ・トーレス (カルロス・ロロン) イバン・トーレス ホルヘ・レカルデ (ブライアン・オヘーダ) |
ニコラス・マナー (ロドネイ・レデス) セシーリオ・ドミンゲス (フェルナンド・フェルナンデス) ラウール・ボバディージャ |
FW | ロケ・サンタクルス |
ニコラス・マナー 35 ハビエル・バエス 38 |
ゴール |
58 ホルヘ・レカルデ 68 アレハンドロ・シルバ (PK) |
ハビエル・バエス ○ ミゲル・ベニーテス × ホルヘ・モレル ○ ホセ・フロレンティン ○ バウティスタ・メルリーニ ○ ラウール・ボバディージャ × |
PK |
○ アレハンドロ・シルバ ○ ディエゴ・ポレンタ ○ イバン・トーレス × ニコラス・ドミンゴ ○ リチャール・オルティス ○ ブライアン・オヘーダ |
ロドリーゴ・フェルナンデス ハビエル・バエス |
イエロー カード |
ロドリーゴ・ロハス リチャール・オルティス イバン・トーレス |
レッド カード |
セルヒオ・オタルバロ | |
グスターボ・コスタス | 監督 | ネストル・ゴロシート |
主審: ファン・ガブリエル・ベニーテス 会場: エスタディオ・デフェンソーレス・デル・チャコ (アスンシオン) |
2020.12.30
当サイトに掲載された文章の著作権は、すべて Goleador に帰属しています。無断での複製・転載・引用など二次利用は固く禁じています。
- 麻雀との二刀流を続ける田島翔がブラジルと日本の架け橋に 現役を続けながらダイレクターも兼任へブラジル関連情報
- 他会場の結果は関係なし 終了間際のゴールで勝ちきったボタフォゴが29年ぶり2度目の優勝を果たすカンピオナート・ブラジレイロ 2024
- 今シーズンは苦しんだ昨年の南米王者 最終節でパウメイラスを相手に競り勝ち自力で残留決定カンピオナート・ブラジレイロ 2024
- アトレチコ・ミネイロが残留 “ルチョ”ことルイス・ゴンサーレス監督率いる名門は失意の2部降格カンピオナート・ブラジレイロ 2024
- レッドブル・ブラガンチーノの粘りで残留争いは熾烈に 降格の恐れが最も高いのは前年の南米王者か?カンピオナート・ブラジレイロ 2024
- コロンビア人選手のゴールで接戦を制したフルミネンセ それでもまだ残されているセリエB降格の危機カンピオナート・ブラジレイロ 2024
- 40歳でブラジルサッカー界での歩みを進める田島翔の自叙伝が発売 皇帝アドリアーノとのエピソードもブラジル関連情報
- キングカズに憧れてプロになった男が40歳になって叶えた夢 王国ブラジルで新たな一歩を踏み出すカンピオナート・パラナエンセ 2023 3部