
- Campeonato Brasileiro Serie A 2021ブラジル全国選手権 1部 2021

ワールドカップ優勝の名将でも立て直せなかった名門 「火中の栗を拾う」者は現れるのか
グレミオがフェリポンことルイス・フェリッピ・スコラーリ監督の解任を発表

▲ 7月からグレミオを率いていたフェリポンだったが、成績不振により3ヵ月で解任された(写真提供:Agencia RBS)
2002年日韓大会と2014年ブラジル大会のワールドカップでブラジル代表を率いて2002年には優勝にも導いている名将は、今季開幕から低迷しているグレミオの立て直しを託されて7月に就任。就任当初はブラジレイロンでフルミネンセを破り、スダメリカーナの決勝トーナメント1回戦 1st.Leg ではリーガ・デ・キト(エクアドル)に勝つなど順調な船出だった。
だがチーム全体としては上向かず、ブラジレイロンでは勝ち点が伸び悩み、スダメリカーナではリーガ・デ・キトに2試合合計で敗れて敗退。そしてコパ・ド・ブラジウでは、準々決勝でフラメンゴに為す術なく完敗して大会を去った。そして迎えた10月10日のブラジレイロン第25節でサントスに 0-1 で敗れたことが、解任の決定打になった。フェリポンが今回就任した期間の成績は、9勝3分9敗。
これを受けて、現地報道では次期監督候補が数人挙がっている。元ブラジル代表監督のマノ・メネーゼス氏に、ホージェル・マシャード氏、リスカ氏、(レッドブル・ブラガンチーノ快進撃の立役者)マウリシオ・バルビエーリ監督、(セロ・ポルテーニョの)フランシスコ・アルセ監督などが取りざたされているが、ブラジレイロンで20チーム中19位と降格圏内に低迷する名門を1部残留に導く、いわば「火中の栗を拾う」者は現れるのか。
新監督が決まるまでの間は、アシスタントコーチのチアゴ・ゴメス氏が暫定監督としてグレミオの指揮を執る。
◆ フェリポン
- 本名:
- ルイス・フェリッピ・スコラーリ
- 生年月日:
- 1948年11月9日生まれ()
- 出身:
- ブラジル(リオ・グランジ・ド・スウ州パッソ・フンド)
- 身長:
- 184cm
- ポジション:
- センターバック (現役時代)
1973年から1981年まで選手として活動し、1982年から監督に転身。1993年にグレミオを指揮するまではほぼ単年単位で指揮するチームを替えていた。1994年にグレミオでコパ・ド・ブラジウ優勝を果たすと、1995年にグレミオをリベルタドーレス優勝、翌1996年にはブラジレイロン優勝も果たした。1997年には少しだけジュビロ磐田でも指揮を執った。その後指揮したパウメイラスでの手腕が買われて、2001年にブラジル代表監督に就任して、2002年のワールドカップ優勝監督となった。2014年の自国開催ワールドカップでも代表監督を務めたが、準決勝でドイツに 1-7 で大敗する「ミネイロンの惨劇」に見舞われ、ワールドカップ終了を以て二度目の代表監督を退いた。愛称の「フェリポン」とは、偉大なるフェリッピという意味。
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2021.10.11
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