Copa do Brasil 2021コパ・ド・ブラジウ 2021

37歳のペルー代表FWパオロ・ゲレーロが、インテルナシオナウとの契約を双方合意の上で解除して退団していたことがわかった。本人に引退の意志はなく、現地では早くも次の移籍先について憶測が飛び交っている。

ゲレーロがインテルナシオナウとの契約を解除するに至った背景には、インテルナシオナウ側からの通知があったという。来年で38歳になるデランテーロ（スペイン語でフォワードの意）に対して、クラブ側が契約を更新するつもりがないことを通知。これを受けて、選手側が即座にクラブとの協議を始め、双方合意の上でこの時期での契約解除に至った。

遺恨はなく、インテルナシオナウは公式声明で次のように選手への感謝を表明。

「インテルナシオナウとパオロ・ゲレーロは、双方合意の上で契約の早期終了を決定しました。ペルーが生んだ偉大なアイドルであり、世界的なキャリアを有するストライカーは、うちで72試合に出場、32ゴールを挙げました。クラブは彼のますますのご健勝を祈っています」

これを受けて、南米大陸では早くもゲレーロ争奪戦が始まる様相を呈していて、現時点でも5つのクラブが浮上。

アリアンサ・リマ （ペルー）
ゲレーロがバイエルン・ミュンヘン（ドイツ）の下部組織に引き抜かれた当時、ゲレーロはアリアンサ・リマの下部組織にいた。デビュー以降、ペルー国内のクラブでプレイしたことのないゲレーロは、37歳で初めて母国のトップチームでプレイすることになるのか。

コリンチャンス （ブラジル）
2012年から2015年まで所属した古巣で、選手自身も戻りたい意志があるという。だが、退団の形が円満でなかったことと、現在のチーム事情からクラブ側が再契約するかは不透明。

ボカ・ジュニオルス （アルゼンチン）
ペルー代表のリカルド・ガレカ監督が、兼ねてから「アルゼンチンのリーグでゲレーロのプレイを観てみたい」と話していて、同監督が薦めているのがボカでのプレイ。クラブと選手の双方にメリットがあり、ボケンセ（ボカのサポーター）も歓迎ムードとのことだが。

コロコロ （チリ）
リベルタドーレスやスダメリカーナでも常連になっているチリの名門。センターフォワードの補強を検討中だけに、クラブが今後獲得に動き出す可能性もある。

ペニャロール （ウルグアイ）
来季に向けて補強を進めていて、ゲレーロのプレイスタイルにも合いそう。良い移籍先になる可能性がある。

ゲレーロの争奪戦は、これから加熱しそうだ。