
- Campeonato Brasileiro Serie A 2022ブラジル全国選手権 1部 2022

ブラジルの年間スケジュールは過密日程 アベル・フェレイラ監督は「いつ壊れるかわからない」と危惧
パウメイラスのアベル・フェレイラ監督がインタビューで明かした2022年のパウメイラスの限界

▲ 2020年10月からパウメイラスを指揮しているポルトガル人のアベル・フェレイラ監督(写真提供:Palmeiras)
同監督はこの短期間に、複数のタイトルをもたらした。就任直後に2020年のコパ・ド・ブラジウの優勝に恵まれると、同年にはリベルタドーレスも優勝。2021年にはリベルタドーレス連覇の偉業を達成すると、2022年はレコパ・スダメリカーナ優勝に、州選手権(カンピオナート・パウリスタ)の優勝と3年足らずですでに5つのタイトルをクラブにもたらしている。
現在開催中のブラジレイロン(カンピオナート・ブラジレイロ)でも第12節終了時点で首位につけるなど、結果を出している同監督だが、真剣に仕事をしているからこそ危惧していることが深くあるようで、同監督はブラジルサッカー界に蔓延している過密日程に苦言を呈した。
「戦う以上は結果を残すべきだが、どの試合も万全で臨むのは容易でない。監督は敗北の責任を引き受けるために存在しているが、時にどうにもできないときもある。戦力を調整していても、主力を温存せねばならぬ時期はすべてのクラブチームにある。我々の好調とて、いつまで続くかわからないし、いつ壊れるかもわからない」
そう述べた上で、アベル・フェレイラ監督は欧州サッカーを凌駕する過密日程ゆえに、選手の調整に苦労している実情を明かした。
「ブラジルでは我々も大変だが、対戦相手も同様に大変だ。チーム、選手すべてに過剰な負荷がかかっている。一部には『ヨーロッパの日程と比べれば楽』などとする見解もあるが、それは嘘だ。ブラジルの日程は年間通してタイトだ」
ブラジルでは年間を通して休暇になる時期が年末年始しかなく、早ければ1月下旬にも州選手権が開幕。そして4〜5月には全国選手権(ブラジレイロン)が始まり、12月上旬まで続く。その間には、リベルタドーレスやスダメリカーナといった国際大会も組まれるほか、クラブによっては国内カップ戦のコパ・ド・ブラジウまで日程が組まれ、中3日の過密日程が年中続く場合もある。
アベル・フェレイラ監督は、そんなブラジルサッカー界の“日常”に警鐘を鳴らしている。
2022.06.17
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