- Seleção Brasileiraブラジル代表
リベルタドーレスの試合も現地観戦のチッチ監督 フラメンゴのペドロにコーチ陣から評価急上昇
ブラジル代表のチッチ監督が国内組の視察を本格化
▲ ブラジレイロン、リベルタドーレスを問わずブラジル国内で視察を続けているブラジル代表のチッチ監督(左)(写真提供:Globoesporte)
8月2日、リベルタドーレスの「コリンチャンス vs フラメンゴ」戦でネオ・キミカ・アレーナのスタンドには、チッチ監督の姿があった。同スタジアムでの視察は約1ヵ月半ぶりで、言わずもがなセレソン(ブラジル代表)の候補選手を選別するのが目的だ。
かつて指揮した古巣(コリンチャンス)には、右サイドバックのファギネルがいる。同選手は2019年以降セレソンに招集されていないが、コーチ陣の間では変わらず評価の高い選手の一人だという。
他では、フラメンゴに所属の“ガビゴウ”ことガブリエウ・バルボーザと、エベルトン・ヒベイロの二人が代表候補とされている。それ以外で、セレソンのコーチ陣の間で評価が上がっているのは、25歳のペドロだ。フルミネンセの下部組織出身で、2019年にフィオレンティーナ(イタリア)へ渡ったが、現在はフラメンゴで活躍中。187cmと高身長で体格も良く、決定力も高さも売りである。事実、鈴木武蔵にやや似ているブラジル代表FWブルーノ・エンリーキが大怪我で長期離脱をして以降、フラメンゴでレギュラーを獲得したペドロは重要な場面でゴールを積み上げている。
ブラジル代表は9月に親善試合を行う予定。現在の視察により、新たに選ばれる国内組の選手は現れるのか。
◆ チッチ
- 本名:
- アデノール・レオナルド・バッキ
- 生年月日:
- 1961年5月25日生まれ()
- 出身:
- ブラジル(リオ・グランジ・ド・スウ州カシアス・ド・スウ)
- 身長:
- 184cm
- ポジション:
- ボランチ (現役時代)
1978年に17歳で地元のカシアスでデビューし、現役時代の後半はサンパウロ州のポルトゥゲーザやグアラニーでもプレイ。1989年に引退し、1990年から監督としてブラジル国内の各クラブを歴任してきた。2008年にインテルナシオナウをスダメリカーナ優勝に導くと、翌2009年には来日してスルガ銀行チャンピオンシップのタイトルも手にした。2010年から指揮したコリンチャンスでは、ブラジレイロン優勝2回を筆頭に2012年のリベルタドーレス優勝、同年のクラブワールドカップ優勝、翌年のカンピオナート・パウリスタ優勝などタイトルを次々に獲得。コリンチャンスでの確かな実績が高く買われて、2016年6月にブラジル代表監督に就任し、2019年のコパ・アメリカ優勝などを経て、2022年のワールドカップ・カタール大会まで指揮した。ブラジル代表監督辞任後は、欧州のクラブチームを指揮すべく英語を勉強中だったが、フラメンゴからの熱烈なオファーを受諾して2023年10月にフラメンゴの指揮を執ることに。
2022.08.04
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