4月24日から始まったコパ・リベルタドーレスの決勝トーナメント１回戦1st.Leg。アルゼンチンのロサリオで行われた同胞対決「ニューウェルス・オールドボーイス×ベレス・サルスフィエール」は、敵地に乗り込んだベレスが価値ある勝利を得た。

サポーターの大歓声を背にホームのニューウェルスが序盤から猛攻に出る。開始1分にスコッコのシュートで攻撃の口火を切ると、7分にはパブロ・ペレスがクロスバーを直撃するミドルシュートで追撃。22分にはスコッコが再びゴールを脅かすと、43分にはスコッコがクロスバーを直撃する直接フリーキックを披露。だがどのシュートもゴールには至らず、0-0でハーフタイムを迎えた。

エンドが替わった後半も最初に大きなチャンスをつくったのはニューウェルス。50分に左からのコーナーキックをパブロ・ペレスがヘディングシュート。GKセバスティアン・ソサの届かないところへ飛んだボールはゴールを予感させたが、ゴールライン上で構えていた選手がヘディングでクリア。ニューウェルスの攻撃がなかなか実らない。

すると、1本のカウンターアタックからベレスが虎の子の1点をもぎ取った。
62分、相手のクロスを自陣でインターセプトしたベレスは、コペーテのヒールキックしたボールをエミリアーノ・パパが拾って左サイドをドリブル。パパがセンターラインの手前で中央でフリーになっていたフェデリコ・インスーアにパスを出すと、インスーアは少し前進して右サイドを上がってきたアグスティン・アリオーネへボールを送った。
アリオーネからボールを戻されたインスーアは相手のマークをフェイントで振り切ると、前線へ走り込んできたアリオーネにスルーパスを出した。このボールをトラップした際にガブリエル・エインセの逆を突いたアリオーネが、右足でゴールネットを揺らしてベレスが先制した。

理想は勝利だが最低でも引き分けで終えたいニューウェルスは最後まで執拗に攻め込んだ。シュート数、ボール支配率でベレスを圧倒したが、GKセバスティアン・ソサのファインセーブに阻まれるなどでゴールを割ることができなかった。
ベレスは83分にファビアン・クベーロが2度目の警告で退場処分となり数的不利に陥ったが、守備に人数を割いて必死に守り抜いた。

数日前にリーグ戦で相まみえたときはニューウェルスが快勝したが、この日はベレスに軍配が上がった格好。ベレスにとっては2nd.Legにつながる大きな勝利である。

コパ・リベルタドーレス　決勝トーナメント１回戦 1st.Leg　（2013/04/24）
ニューウェルス・オールドボーイス （アルゼンチン）	0-1	ベレス・サルスフィエール （アルゼンチン）
セバスティアン・ペラッタ	GK	セバスティアン・ソサ
マルコス・カセレス ミルトン・カッコ ガブリエル・エインセ サンティアゴ・ベルギーニ	DF	エミリアーノ・パパ セバスティアン・ドミンゲス ファビアン・クベーロ ファン・サービア
パウロ・クルサード （ルーカス・ベルナルディ） パブロ・ペレス ラウール・ビジャルバ	MF	フランコ・ラソッティ フランシスコ・セロ アグスティン・アリオーネ （ファン・イグナシオ・シルス） フェデリコ・インスーア （ガストン・ディアス）
マキシミリアーノ・ロドリゲス （マキシミリアーノ・ウルーティ） イグナシオ・スコッコ ビクトル・フィゲロア （マルティン・トンソ）	FW	ジョナタン・コペーテ ルーカス・プラット （エセキエル・レスカルダーニ）
	ゴール	62　アグスティン・アリオーネ
ガブリエル・エインセ	イエロー カード	ファビアン・クベーロ ルーカス・プラット
	レッド カード	ファビアン・クベーロ
ヘラルド・マルティーノ	監督	リカルド・ガレーカ
主審：　ディエゴ・アバル　（アルゼンチン） 会場：　エスタディオ・マルセーロ・ビエルサ　（ロサリオ）